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【米国株5/8~5/12まとめ】S&P500、ナスダック100先物のチャート振り返り【後編】

前編はこちら。

後編はS&P500とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。

S&P500先物(週▲0.3%)

週足

先週4,200の節目トライに失敗した後、今週は出来高少なく、レンジ内での小幅な推移となりました。23年はこの4,200の壁に阻まれ続けていますね。

CPIやPPIの発表があったが、それよりは地銀再燃に引っ張られて燻っているようだ。相対的にはナスより悪いチャートになっている。

押し目を作るなら、もう一度紫色ボックスのサポートゾーンに向かう可能性は考えておきたい。上値はまずは4,200超えテスト。

日足

今週の振り返り
先週の上値と下値をレンジとして今週はその範囲内で小幅な推移でした。
値動きはフィボナッチの100%と61.8%の間に収まっています。

今週の上値は4206.25から右下に下がるトレンドラインにぴったり抑えられて反落している。一方で、下値も78.6%を少し下回った地点で反発し、限定的な値動きとなっています。

CPI・PPIのディスインフレ、さらにGoogleなどAIテーマが市場を牽引してるが指数の反応はそれほど大きくありませんでした。地銀再燃の下落とミックスした値動きが見られます。
また、債務上限問題のプロレスが始まったばかりで決着が先に見えます。この債務上限問題の結果を見守る展開となりそうです。
VWAP(オレンジ太線)と近い位置で動いていて、明確な方向性が見られません。

現状を見ると、上値がやや重くなってきており、トレンドラインを超えて4,200超えをテストするためには何らかの好材料が必要になりそうです。

次週のシナリオ
①上昇する場合
まずは黒色のトレンドラインを上抜けていくことが条件
上抜けると、4度目の4,200超えチャレンジ。

4200超えした後は、前回まで変わらず。
次のテストラインは節目4,300が意識されやすい。
8月高値4327.5も意識されるラインなので、4,300~4,327の上値ゾーンを見ておくといいだろう。

②下げる場合
下げて調整する場合は、次の順で反発テストラインとなる。どこまで押し目をつくるか見るターン。

  • まずは今週の下値ゾーン(赤いボックス)から近くのトレンドラインが超短期的な反発ポイント。

  • 赤いボックスを下抜けると、フィボナッチ61.8%ラインが次の目処となる。

  • さらに下に掘ると、下のトレンドラインがサポートラインとなる。

MA200より上にあるS&P500銘柄

先週末48.11%➡今週末46.12%(-1.99pt)
微下げだが低下傾向が続く

ナスダック100先物(週+0.55%)

週足

ナスダック100先物は、高値・安値切り上げの上昇。
メガテックの牽引でS&P500よりもチャートは好調を示しています。AIテーマで上がる相場はナスダックに優位に働いている。ただし、遅れて上げ始めたGoogleとは対照的に、先に上げたMSFTやAAPLはやや勢いを失っていた。

前週noteで書いてた上値の1つ目のテストライン13,400を今週はやや上回るところまで上昇した。

節目:13,400~13,500(特に13,500は節目で意識されやすい)

前週note

上下どちらもヒゲがあるローソク足だが、4月のレンジを上抜けたゾーンにいて、下はカバーが入る押し目になりやすい可能性はまだある。

メガテックへの流入が続いて上を狙える場合は、次は13,500を確認したい。メガテック流入が止まってリスクオフになると反落シナリオになるだろうか。

日足

今週の振り返り

9/13高値を底に底堅いレンジ推移から、今週は一段上のゾーンでやや上向きに値動きした。現状は上値も下値もトレンドラインの範囲内でジリ高しています。

水曜日のCPI発表でディスインフレが確認された後、直近の上値ゾーン(赤色ボックス)を上抜けた。その後のPPIも通過でジリ高進行。

金曜のミシガン大学消費者態度指数の悪化、5年期待インフレ率が高水準だったことで、13,400のレベルに到達した後はやや調整を見せ、反落して引けている。

しかし、実体は赤いゾーンを上回って、極短期的には押し目となって終了している。

債務上限問題プロレスや地銀再燃で金融市場はややリスクオフに傾きつつある中、ナスダックはジリ高している。
メガテック流入が支えているように見えるが、来週移行もメガテックへの流入が続くかどうかが今後の展開のポイントとなるでしょう。

次週のシナリオ 
①上昇気流が続く場合
ターゲットラインは変わらずだが、次の順でテストしていく。
また、上のトレンドラインを上抜けるかも確認したい。

  1. 節目:13,500

  2. 8月高値:13,727

相場環境が悪くなるときには一時的な高値止まりで反落する可能性は残る。

②調整される場合
以下の順でテストされる想定ライン。2番目のレンジ下限を実体で下回っていくとレンジ破りの下落になっていく可能性はあるが、強い材料が必要か。

  1. ごく短期的な浅い調整:13,145~13,060

  2. 9/13高値:12,880

  3. フィボナッチ61.8%:12,765

MA200より上にあるナスダック100銘柄

先週末63.36%➡今週末63.36%(±0pt)
横ばい。


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