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LGBTQ+当事者が経験する仕事上の困りごと

2020年に虹色ダイバーシティー、国際基督教大学が共同で行った『職場環境に関するアンケート調査』を見る機会がありました。そこで、僕自身の経験を踏まえ、LGBTQ+が経験する困り事、嫌なことってどんなことがあるのかお話しできればと思います。

僕自身、ぷれいす東京でのボランティア経験、今の相方に出会ったことで考え方が変わりました。どう変わったのかというと、LGBTQ+であること、障害があることを言わなくていいのではないと、いう考えに変わったということです。

それまでの僕は、障害を持つことを言わずに就職し、年末調整の時にのみ該当用紙の障害者のことを記入する所に〇をつけて出していました。それと同様にLGBTQ+であることも言わずに仕事をしてきました。
と、いうのも仕事をする上では、LGBTQ+であること、障害者であることっていうのは、言う必要がないし、言う意味がわからなかったんです。

特にLGBTQ+であることっていうのは、仕事に関係しないプライベートなことだから、言わなくて良いと思っていました。なので、言わなくてもそんなにストレスになることってのもないだろうなって思っていました。

ですが、LGBTQ+であること、障害があることって言わないと、生き辛いもんだということを障害者枠で働くようになって改めて実感しました。

実感したのは、障害を言っているけど、LGBTQ+であることを言っていないこもあり、周りでLGBTQ+に対する差別的発言を聞くこともあったのです。それで、会社を辞めたいと思ったこともありました。

また、自分がLGBTQ+であるが故に、「恋人はいるのか?」とか、恋人がいたら「彼女の写真を見せろ」的なことも言われてきました。まぁ、30歳くらいの時の僕は、あまりストレスを感じるような感じではなかったので、あまり気にはしていませんでした。

ですが、自分がストレスに気付いていなかったがために、仕事に影響をきたすことになっちゃったんです。

『うつ』になってしまったのです。

それもあって、『うつ』・・・いわゆる精神疾患を患っていること、障害があることを言うよりも自分のセクシュアリティをいうことが大事だと、いうことに障害者枠での雇用を経験して、感じるようになったのです。

総じて、LGBTQ+当事者の困りごととは、LGBTQ+であることを言えないことによるストレスやそれに伴うことだったりするのです。

僕が知り合いなどから聞いた話の中で印象的だったのは、やはりバイセクシュアルの人の話かもしれません。

バイセクシュアルの人の話が何故、印象的だったかというと、バイセクシュアルの人は自分からバイセクシュアルだと言わないと、ヘテロセクシュアル(異性愛者)とは違うということを認識してもらえないということがあるってとこかもしれません。

なぜ、バイセクシュアルと認識してもらえないのかというと、それは、ヘテロセクシュアルの人の話に合わせることが出来るからなんです。これは、パンセクシュアルの人も同じだとは思うのですが・・・。

また、トランスジェンダーの人は、性別適合手術をして性別変更をして、雇用主の企業で戸籍の性が変わったことを認められたとしても、職場で混乱をきたさないようにするために、性別変更をする前の性別で仕事をしなければならないといったことがあるのです。

このようなことって、ヘテロセクシュアルの人でも結婚後の姓が変わった場合、旧姓で働くということが似たようなことかもしれません。

ヘテロセクシュアルの人が気付かないだけで、LGBTQ+の当事者の困りごとだと思っていたことが、実は似たような困りごとがヘテロセクシュアルの人達にもあるのかもしれません。

なので、マイノリティ(少数派)とマジョリティ(多数派)が逆転した時に始めて、マジョリティ側の人は気付くのかもしれないなって思います。

なので、LGBTQ+当事者の困りごとは、LGBTQ+だけのものではなくて、どんなセクシュアリティやジェンダーであっても関係するのだいうことを知っておいて下さい。

サポートよろしくお願いします。ご支援くださったたサポートは、今後のクリエイター活動だけでなく、今後の当事者支援に役立つ形にさせてもらいます。