週休2日営業に思う

今年の4月から週休二日営業に踏み切った。

社員二人の休みがなかなとれなかったというのがそもそもの理由だったが、週休二日にするには、かなりの勇気が必要だった。

弊社の取締役の提案だったが、営業日数を減らすことにより、これまで楽しみに来られていたお客さんに申し訳ないと思ったし、月に5日程度減るので、今まで通りの売り上げは見込めないと考えていた。

しかも、週休二日を開始したとたん、それを後押しするかのように新型コロナウイルスが登場し、営業日数が減るどころか、お店をしばらく閉めなくてはいけない事態となった。

自粛期間が明けた6月、これまでの贅肉を減らし、シンプルにするべく、席を減らし、数種類あったメニューを1種類にして営業を再開した。

以前、若林さんのインバウンドセミナーを商工会で聞いた時、大分湯平の山城屋さんが、年間235日営業で、週休2日、盆正月休みとスリム化し、休みの時は従業員と感覚を掴むため旅行に行っているという話を聞いていた。また、価格と価値を反映した単価にすることにより評価が上がることもその時聞いていたことを思い出した。

今思えば、営業日数を減らしたのはよかったと思う。古材の森の目的は、建物を次世代へ受けつぐことであり、ただの飲食店ではない。今まで通り、フル稼働していると、建物だけでなく、器や什器、従業員に疲労を与え続けることになり、持続可能な仕組みは考えられなかった。

今回の週休2日とコロナのおかげで、長く継続できるように、巨視的な視点から戦略を立てて管理するというのが大事だと思った。


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