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シナリオライターになるための営業活動について

以前、このような記事を書いた。

その後感じてきたことだが、どうやら普通に門を叩くという正攻法も案外アリらしい。
「普通に」「正攻法」と私が称したのは、ライターの営業活動とほぼ同様のものだったためだ。
これらついて、追加で紹介させてほしい。

・シナリオを必要としている企業へ応募する

SNSやホームページ、ブログなどで「スケジュール空いてます!」と宣伝しただけで依頼や案件が転がり込んでくるようなS級ライターを覗けば、大抵は自ら仕事を探しに行くこととなる。
そのときはじめに思いつく(だろう)ものが、この飛び込み営業とも呼べる応募のアクションだ。
ゲーム開発会社やシナリオ制作会社の採用ページには、中途採用などの他に業務委託の項目があったりする。
前者では、シナリオに携わる職はプランナーのみで実際の細かいテキストは外部へ委託。後者では、必要量に応じてディレクターが適宜外注を依頼。こういった構図が多いと感じている。
私のように、会社が常に専属でライターを抱えており企画から本文まで任せるというケースは割と珍しいのだ。私のホームであるエロゲですら、メインまでフリーライターに頼む事例が多い。

日々新しいゲームが開発され、長く運営されていることも踏まえると、需要自体は案外多い。
そこへ履歴書、職務経歴書、サンプルシナリオとなるポートフォリオを送って応募となるのだが、中には「未経験可」と一見様の門前払いをしない所もある。ありがてぇ……! つまりそこへ持ち込むのだ。
そこから先は先方との相性となる。ライターは職人なんだからサンプルが面白けりゃなんでもいいというところもあれば、ライターとて社会人なのだから書類の体裁や礼儀が整っていなければ論外、とスタンスは様々だ。

私としては、せめて会社の方向性やジャンルに沿ったサンプルを用意しようねと申し上げておく。BLドラマCD専門の会社へ百合ADVのシナリオを送るとか、いちゃらぶキャラゲーを得意とする会社へ凌辱モノの小説作品を送るとかしちゃダメということだ。
自身も「このシナリオ面白いからどこでも通るやろ!」とやらかしたことが何度もある。関係ないもの寄越されても評価しようがないよな……と今なら理解できる。
反対のことを言えば、そこまで徹底できれば企業研究としては申し分ないだろう。来たるべきときに備えて、いくつかのサンプルを拵えておくというのも有効だ。

・シナリオを必要としている企業へ登録する

こちらは応募して選考を待つ、というのと少し異なり、予め専用フォームから外注登録をするというものだ。(形式上は)外注のパートナーライターとなり、企画が動き出したりと必要なときが来たら、依頼を受けたりそのための面談をしたりする。
必要な書類は先ほどと全く同様であり、今後の仕事に向けて種をまいておく布石の面が強い。こちらも未経験可のところがなくはない、登録するだけでよいことを考えれば行動を起こすハードルはやや低いはずだ。
ただ「案件が発生したらお声掛けします」と就活お祈りメールのような返答が来たら期待はしない方がいい。


また、中には登録までは反応がよく、NDAを結んで登録さえしたら後は音沙汰なし……みたいなところもあった。そこのホームページを見ると「ウチには○百人の契約ライターがいます!」ということをウリにしていた。その人数稼ぎに使われたのだろう。
登録で言えば、求人エージェントへの登録もこれに該当する。「リモートの業務委託はない」と言われることが多かったので、私のように首都圏外でかつ本業がある人には厳しいが、そうでない場合は一考の価値がある。さすがフリーランス案件が豊富なこともあり実入りは良さそうだったが、紹介料や仲介手数料の存在だけは覚えておきたい。



私が会社とは別で個人の仕事を始めた際もこの2つによってクライアント様と巡り会えたこともあり、適切な媒体と適正な報酬のきちんとした活動を目指す上では、試していく必要があるように感じた。
「自分の経験程度じゃ……」と臆することなく(だからと言って数打ちゃ当たるのマインドも感心しないが)自らの技術とポテンシャルを示していこう。
私もまだまだこれからだ。

ということで、ご入り用やお問い合わせの際はこちらまでお願いします♪

http://ws.formzu.net/fgen/S32888610/
yokohirakoyuki@gmail.com

ありがとうございます、おいしいチーズを買います。