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大学の講義に、アナウンサーが来た話。

忘れられているかもしれないが、わたしは大学生だ。

4学期、わたしは火曜日3,4限の一般教養の授業を履修している。うちの大学はなんだか特殊で、4学期制、1日8限(2コマがセット)の時間割になっている。だから、4学期の3,4限。
「さまざまな業界を知り、就活に活かそう」みたいな目的の講義で、(ほぼ)毎回大学の卒業生が来て講演をしてくれる。
今週も例に漏れず、社会で働く卒業生が講演に来ていた。制限が多い中でどうにか行なわれる対面授業がわたしは楽しみだし、今週は特に楽しみにしていた。

なぜか。

理由は明確で、メディア関係のお仕事をしている卒業生が来るから。
ライターとして活動することがあったり、文芸部に所属していた高校時代から小説を書いていたりすることもあり、メディアにはもともと興味があった(というか、もう片足突っ込んでる)。
その業界に入って実際に仕事をしている人から話を聞ける機会は意外と少ないし、貴重な話を聞ける……!と期待値が上がる一方だった。

講師となる卒業生は、地方局のアナウンサーだった。
どうやらここ数か月のわたしはアナウンサーという仕事をしている人に縁があるらしい。その例として一つ、自分が書いたレポートを載せておく。詳しくは下のリンクから。

アナウンサーって、須らく話が上手い。聞いてて飽きない。話術が磨かれてるというのか、なんというか、とにかく話が上手いのだ。
それは今回の授業の講師さんも同じだった。
声を売る仕事だから当然といえば当然なのだが、聞き心地のいい声で、聞き取りやすいし、とにかく話を聞いていて眠くはならないんだと改めて思った。

授業内容に関しては割愛する。

結論から言うと、やはりメディア関係の仕事って面白いんだな、と思った。
「メディア関係の仕事に興味がある」と言いながらテレビ業界は視野に入れていなかったが、ちょっと興味出てきてしまった。
何かのきっかけになれば、と講師さんが言っていたのだけれど、わたしにとっては何かのきっかけになりそうな予感しかしなかった。視野がぐっと広がったと思う。

そんなありがたい話をしてもらった最後に、講師さん(アナウンサー)の各種SNSのアカウントが共有された。
Twitter、Instagram、noteの3種類。
普段「Twitterで連絡もらえたら必ずや反応します」と言っているレベルでTwitterをメインに動かしているわたしでも、noteのアカウントがあると知ってしまえばそれを先に見に行ってしまう。
わたしは悲しいくらいに純粋な「物書き」なんだな。そう思った。

まだ授業中。コメントペーパーを書く前にいろいろと話をされているが、今はそれよりも目の前に出された、目の前にいる人が描いた文章を読みたい気持ちが勝った。
投稿は2つ。まずは最初の投稿を読むことにした。
一文、また一文、読み進めていく。
こんな感覚は久しぶりだった。この人、わたしが好きな文章を書く人だ。読みやすくて、自分に語りかけられているような、声が聞こえて来るかのような優しい文章。

あ、これもっと読みたい。

1つ目の投稿を文字通りあっという間に読み切り、2つ目の投稿を開く。

ああ、やっぱりこの人の書く文章好きだ。

2つ目の投稿もすぐに読み切ってしまう。わたしが文章を読むスピードが早いのもあるが、それ以上に、読みやすかったということが大きい。
次、読みたいんだけどな。

あああ。ない。

前述の通り、投稿は2つ。
2つ読み切ってしまえば、当たり前だが全ての投稿に目を通したことになる。
読んでいる間に話は終わり、コメントペーパーを書く時間になっていた。が、メモを取るようにコメントペーパーを書いていたわたしはすでにその作業を終えている。あとは提出して帰るだけ――なのだが、どうしても講師さんに聞きたいことがあった。

先に質問に行っていた人との話が終わった後、わたしが口を開き、講師さんにぶつけた質問はこれだ。

なんで、note1年前から更新してないんですか?

せっかくの貴重な話を聞いた後の質問がこれ。
はっきり言おう。たぶんわたしはあほだ。
冷静になって考えればもっと聞くことはあったんじゃないかな、とか思うけれど、その時のわたしが一番聞きたかったのはこれだった。
講師さんも笑っていた。あ、苦笑いとかじゃなく。
noteの更新が滞っている理由を話してくれた後、講師さんは一言。

「note、書いてみますね」

その言葉を信じて、少し楽しみに、noteを開く頻度を上げることにした。
そして、書いてみたらどうか、みたいなことを話したわたしが何も投稿しないなんで冗談じゃない、と思ったので、メモのような、日記のような記録としてこのことをnoteに投稿することにした。

自分の好きな文章を書く人を、久しぶりに見つけた話。

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