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もう入ってますよね?!

今日久しぶりにドンキに入った。その店舗は初めて入ることもあり、お目当てのもの何階にあるんだろうとキョロキョロしながらエレベーターを探してた。

そのときに、20代ぐらいのお姉ちゃんから「お兄さん、もう入ってますよね?!」と営業された。「えっ、なにが」と唖然としていると、「えっ、知らないんですか。TSUTAYAって使いますか?」「はい、ときどき。」「それじゃ、お得ですよ!」とキャンペーンについて説明された。が、キャンペーンの内容について全然頭に入らなかった、ほんと覚えていない。というのも、最初の声かけの「もう入ってますよね?!」が、結構衝撃的だったから。「入ってて、知ってて当然。みんな当然に入っているキャンペーンに入ってない僕は損してる気がする。しかも、みんな入っているということは、パパっと負担なしに入れるんだろう。そうか、みんな入っているんなら僕も入らないとな」って思わせてしまう魔法の言葉だな、と。そんなことが頭を駆け巡っていると、キャンペーンの説明が全然頭に入ってこなかった。せっかく説明してくれてたのにゴメン。「携帯もっていればすぐに入会できるんですけど、お兄さん携帯もってますか?」と言われたが、ちょうど修理に出してて、そのキャンペーンを受けることはなかった。

「もう入ってますよね?!」って、この子は皆んなに声をかけているんだろうな。その一言によって、こっちが勝手に「みんなやってるんだから、自分もしないと損なんだ」と想起させる。テクニックってすごいな、と実感した。

僕らはたった一言で、相手の想像力を掻き立てることができる。そのテクニックを使いこなすことで、相手を思うままに操れたりするんだろうな。マインドコントロールか。すごいなと思う一方で怖いなとも感じる。

お姉さんがキャンペーンについて説明しているとき、あまりに唖然としていたから「お兄さん、日本人ですよね?」って確認された。

何気ない日常の一コマからも学べることはいっぱいあるんだなと感じさせられた経験だった。

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