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都会しか経験してこなかった女が田舎に移住した話①

神戸生まれ東京在住だった私が
去年の秋、四国の日本の一番小さな県に
移住した。

結婚で移住した。
旦那が生まれ育った町。

コンクリートに囲まれた、隙間から空を見るような世界で生きてきた私。

土なんて触ったことなく、どんなふうに野菜ができてるのかさえ、トマトなどの家庭菜園を除いてテレビでしか見たことなかった私。

それはもう、驚きの連続だった。

まず覚えたのは、言葉だった。

方言だけでなく、これまで言っていた

「区役所」=「役場」
「〜区もしくは市」ではなく「郡」

30年ちょっと生きていて、こんなに自分はまだ知らないことだらけだったのかと思い知らされたのはいつぶりだろうか。

外国に来たような感じだった。
21時以降は夜に人がだれも出歩かない。

おいしい空気
おいしい野菜
あたたかい人たち
並ばないカフェ
ちょっと焦げた朝の匂い。

田んぼを燃やしたあとの焦げた匂いは
朝の爽やかな空気と混じって
なんとも心地のいい香りだった

夜に上を見ると、空が近く
街灯がないから、満点の星空が見えて
毎日プラネタリウムにいるみたい。

都会の人が田舎に住むのは
合う人と合わない人がいると聞いていたけど

私は、ここがすごく居心地がよかった。

東京も東京で好きだった。

でも、コロナになった今
どこに住んでいても外出自粛なのだから
都会に住んでいても
その都会を存分に楽しむ機会は
もうすでにない気がする

自由が丘のタピオカも
表参道のロエベの通りも
銀座も新宿も渋谷も

人混みが、いいのに。
カフェ散歩やミュージアム、
カラオケやショッピング

東京ならではの遊びが、
気軽にできなくなった

そんな今、やはり東京は
住む場所ではなく
観光地でいいのかなと思うようになった。

田舎暮らし。

歯科衛生士も辞めた。

肩の力がふっと抜けて

人間らしい、生き方ができるようになった。

そんな私の感じた日常の出来事や

変化を、ここに書いていこうと思う。

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