ストーカー【意味がわかると怖い話】

以前に投稿した話を、解説付きで再投稿します。

ストーカー

みゆきがストーカーにつきまとわれて困っていると言っていたので、心配になった。翌日から彼女の周囲に目を光らせたが、一週間経ってもストーカーは姿を現さなかった。一か月経ってもその気配すら感じない。僕に恐れをなしたのだろう。

しかし、みゆきと彼女の母親のやり取りを聞くと、まだストーカーに頭を悩ませているようだ。おかしいな。


(了)


以下、解説になります。ネタバレのためご注意を。


解説

ストーカーの正体は、語り手である。

ここで疑問。

みゆきがストーカーにつきまとわれて困っていると言っていたので、心配になった。

みゆきは、なぜストーカーのことを語り手に相談したのだろう。

否。被害者がストーカー本人に相談するわけない。語り手は、みゆきが別の誰かに話していたのを聞いただけだ。

しかし、みゆきと彼女の母親のやり取りを聞くと、まだストーカーに頭を悩ませているようだ。おかしいな。

おそらく、この無自覚なストーカーは、親子の会話を盗聴しているのだ。

最後までお読みいただきありがとうございます。