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意味がわかると怖い話

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一見なんでもないのに本当の意味に気づくと背筋がこおる!クセになっちゃう怖い話集。
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2020年6月の記事一覧

ゆうれい部員【小説】

3-Aの教室に夕日が差しこんでいた。教室の窓から校門を通り過ぎていく部員たちの姿が見える。 放課後、この教室は将棋部の部室として使われていた。多くの部員はすでに帰路につき、残っているのは数人の三年生だけだった。 「あれ、木村ってだれだっけ」 そう声をあげたのはノッポだった。そのあだ名の通り、将棋部でいちばん背が高い。ほっそりしたごぼうみたいなやつで、眼鏡をかけていた。 木村って、芸能人の木村拓哉だろうか。 どっしりと席に座っていたフトッチョも、ぼくと同じことを思った