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あの日

あの日 (詩:立春 暦)

また今日も朝がやってきた
いつもと変わらない朝
眠いけど 重いまぶたと窓を開けよう
ああ 冷たい風が吹き抜けて
私の身体を包みこむ

「おはよう」とパパとママに言って
あったかい朝ごはんを食べる
おいしいな おいしいな
私はほんとに幸せものだなぁ

「いってきます」とパパとママに言って
学校へむかって駆けてゆく
その途中で見つけたあの丘の上
私しか知らない秘密の場所
そこから一面見下ろせば
私の心がときめくの

これが私の好きな景色
私の愛する故郷を
いつまでも胸の中に…

――だけど
あの日はひっそりやってきて
私とみんなを引き裂いた

※すべての詩の著作権は、作者に帰属します。
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