飛行機写真の”味付け”テクニック
空を飛んでいる飛行機をある程度撮っていると、だんだんマンネリ化してきます。
多くの機種や機体をコレクション的に撮影する楽しみ方や、撮影場所やレンズを変えて変化を作り出す方法もありますが、何かと組み合わせることでその偶然性や構成の面白さを写真にできないかと私は考えています。
まだ実験的に撮ってみたり練習の段階ですが、自分の中で撮りたいものを整理するために書き出してみます。
流し撮り
離陸や着陸のタイミングは地上のものとの相対的な速度差を利用し風景が動いているような「流し撮り」ができます。大きなブレを狙わなくても少しの動きだけで視線を被写体に向けることができボケ表現と同じような効果が得られます。
スモーク
大きな物体が空へ飛び出すためには非常に大きなエネルギーが必要です。スモークはそのエネルギーを可視化してくれる数少ないアイテムです。(音も重要ですが写真には写らない)
大型機が着率するときにタイヤが地面に設置することでスピードが熱に変換されスモークが発生します。重量感やエネルギーを表現できるため必ず撮影してしまう瞬間です。
ちょっと変わったスモークを観ることができるのがブルーインパルスなどの展示飛行です。言うまでも無くこちらは人工的にスモークを出している訳ですが、ショーを盛り上げる大事な要素になっています。
特に編隊を組んで飛行している写真は画面構成を考えるのに最適です。大空に描き出される軌跡を予測しながらフレーミングするゲームのような時間です。
日常運航している飛行機と違い展示飛行は撮影機会が限定されるため、よりゲーム性が高く、全ての条件がそろって最高の一枚が撮影できるまで何度も足を運びたくなります。
風景の中に配置する
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?