連鎖するUXを目指そう:本の紹介
人の生活は、沢山の活動が組み合わさってできています。
それらの活動は、その人の文脈によって関連づけられています。
一つの活動の結果がトリガーとなって次の活動につながるようなことを考えてみれば分かりやすいかもしれません。
写真を撮る、SNSに記事を書く、ネットで買い物をするなど小さな活動の単位でUXやユーザビリティを考えるだけでなく、全体を大きなUXと考え、関連し連動する部分を抽出してシステムとしてデザインしていくことができないかといつも考えています。
私は現在、医療システムの連携部分をデザインしています。各製品の開発担当者ではみることのできない全体最適なルールや仕組みを考える仕事です。
また以前はデジタルカメラのUIと周辺サービスの連携をデザインしていました。
それらの業務に大きな影響を与えてもらった書籍を紹介します。
思考スピードの経営 ビル・ゲイツ
少し古い本ですが、現在の情報化社会の全体の成り立ちを理解することができる刺激的な内容です。
同時に、なぜ今の社会や会社がこの本のようになっていないのかと少し悲しくなります。
コンピュータを科学計算のためではなく、人の活動の中にある情報を扱うためのものとした見立てがビシビシと伝わってくる本です。
ストーリーとしての競争戦略 楠木 建
良い戦略は長い話になる。つまり複雑さをもっているということです。
この本では、その複雑さをストーリーとして扱っており、すっと理解することができます。
ストーリーを中心に置くことで、ビジネスの戦略をUXとして見つめることができるようになります。
身近な事例が多く、世の中を少し違った視点で見ることができるようになる本です。
画像はAmazonのサイトから引用しました。タイトルと画像にリンクが張られています。
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