1ではよくある話なのだが そのスケールが。。 No4761
製造業でよくあるのが ある種の商品が沢山売れていると他業種もその製造に乗り出し爆発的に生産量が増える。しかし 需要には限りがありそのうち生産過剰 供給が需要を上回る。当然上回った商品は売れずに在庫となり 最期は廃棄される。それとともにそれらを作る工場は不必要になるので 作る物を変えるか工場そのものが廃棄されるかである。
小生の身近な話の場合 エレクトロニクス関連でかつて(1990年代)沢山あった工場が今では 巨大なパチンコ屋やパチンコ関連の工場 はたまた空き地や最後まで売れずに地方自治体に寄付されたものまで 某S社関連の**S社やS**と呼ばれていたところを見てきた。
その地方にとっては多くの従業員が解雇され大問題になっているところもあった。
今、熊本ではその逆の現象がTSMC関連で起きているようだが果たして20年後どうなるのであろうか?今の工場は 1990年当時よりはるかに規模が大きく雇用者数も多い 逆にその工場が無くなった場合のダメージを心配したくなる。。。。。。。
さて それでもエレクトロニクス工場の規模は自動車関連に比べると小さいように思える。いま中国ではその自動車工場の末路が・・・・・・ という記事が東洋経済に出ていた
ここ数年で EV車が爆発的に売れている中国では 代わりにガソリン車の製造工場が余り出している。記事を一部引用すると
中国に存在するエンジン車工場の数は100を超え、それらが持つ生産能力は
年間で4000万台近く。中国国内需要のざっと2倍だ。
<中略>
ガソリン車の販売台数は、ヒョンデが重慶の工場を開設した2017年の2830万台
から昨年には1770万台へと激減。減少幅は、昨年のヨーロッパ連合(EU)全体
の自動車市場、あるいはアメリカにおける乗用車・ライトトラックの年間生産
台数に匹敵する。
世界一の生産台数を誇る中国だが その余剰設備もすさまじいのだ。
そのうえで 今急激に伸びているといわれているEV車関連でもその実は 需要が伸びる以上に供給が伸びている、すでにEV車関連でも その設備は過剰なのである。
中國は今や世界一の自動車生産国だが その実情は国内で余る生産設備の矛先を海外に向けているということになる。作りすぎた車を捌くために安く売らざるを得ないのかも。。。。
それでも製造したメーカーが存在するうちはパーツの供給も修理もできるだろうが、メーカーが破綻するとその後は。。。。。
エレクトロニクス製品でよくある 割とよくできた製品なのだがそのメーカーが破綻したので修理するためのパーツがなく 中古品の価格が暴落しているという話。それが自動車メーカーにないとも限らない。(自動車のほうがその性能を維持するためのパーツが多量に必要なのは明白である)
そのうち 欧州やアメリカで修理をするところがない中国車が大量に廃棄されるような日が来るのかもしれない。
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