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失敗は成功のもと?

~反省のないところに成功はありません~

 皆さん、周りを見渡してみますと、案外、同じ失敗を重ねていている人はいませんか。

 よく「失敗は成功のもと」と言いますが、私にはどうしても「失敗は失敗のもと」になっていると感じる場面が多いのです。
 本日は「失敗を成功のもと」にするためには「反省」と「学び」が必要であることをお話しさせてください。

 先般のことです。大きな会社の職員である仲村(なかむら)さんという方が仕事を終えて、喫煙所で一服している所に出くわしました。お姿を拝見したものですから、ご挨拶申し上げると、挨拶を返してくれます。そこで立ち話になり「俺は朝10時だけど、今日一日の仕事を終わらせたぜ。どうだ、新井さん凄いだろ」と、お話をしてくださいました。確かに夕方までかかるような仕事を朝10時までに終わらしたことは、凄いことだと思い「それはすごいことですね」と、お言葉を返しました。すると、そこに仲村さんの部下が慌てた様子で駆け寄ってきて「すいません。終わらせていただいた仕事ですが、部長から訂正があり、大至急やり直して下さい」と、お話しをされました。
 これはここにいるべきでない、と感じ、軽く挨拶をして、その場を後にしました。

 その後、所要を終わらしてお昼過ぎにもう一度、喫煙所の前を通りますと、仲村さんが朝と同じくタバコを吸っています。今度は、向こうから「御用が終わったのですね。気をつけて帰って下さい。まあ、自分も仕事を終えたので、この後帰りますけど」と、お声掛けを下さいました。すると朝と同様に、仲村さんの部下がその喫煙所までやってきて「すいません。仲村さん、再度、書類の不備が見つかりました。やり直してください」と、告げて仲村さんに書類を渡し、仲村さんは書類を受け取ると早々に、ビルの中へ帰って行かれました。
 その姿を見送りながら部下の人が、ため息をつき「中村さんは仕事を早く終わらしてくれるのですが、穴がたくさんありすぎて、二度手間、三度手間になってしまっています。着実に仕事をしてほしいですよね。性格が悪い人でないだけに、お願いしているのですが、全く治らないのですよ」と、お話しを伺いました。
 そこで「失敗は成功のもと」とよく言うが、果たして、そうなのだろうか、と疑問を感じたのです。そこで一度、調べてみました。

「失敗は成功のもと」の格言は、発明王と呼ばれたトーマス・エジソンさんの言葉です。エジソンさんは、多くの失敗を繰り返しながら、さまざまな発明をされました。その中で生まれた言葉が「Failure teaches success」で、日本語訳したものが「失敗は成功のもと」です。

 この英文を直訳すると「失敗は成功を教えてくれる」という意味です。なるほど、これでしたら、納得いたしました。失敗をしても、そこに「反省」をして「学ぶ」姿勢がなければ、成功のもとにならないのだと、分かりました。自分を省みることの大切さを教えていただきました。

 後日ですが、仲村さんは部長さんから「失敗を成功のもとにするために、反省して、いい加減に学びなさい」ときつくお叱りを受け、初めて自分の過ちに気づき、それからというもの着実な仕事をされるようになったようです。

 人間は案外、自分のことは見えないものですよね。だからこそ人の諫言(かんげん)、自分を省みる時間は非常に重要だと感じます。どうぞ、一度ご自身と仲村さんを重ねてみて下さい。皆さまの幸せを祈念しています。

「失敗を成功のもと」にする「自分を省みること」について、↓で僧侶が実践していることをお伝えさせていただきます。興味のある方はお進みください。

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