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自作の非謎を振り返る (言葉遊びなど)

先日、Twitterで #いいねされた数だけ自作の謎を振り返る というハッシュタグが流れてきたので、自分もやってみました。

改めて振り返ってみるといろんな発見があり楽しかったです。

コメントを交えつつ過去謎を振り返ったわけですが、過去のツイートを見ているうちに「謎解き以外のツイートでもいくつか振り返って共有したいな……」と思いました。
というわけで、この記事では「気に入っている過去作のうち、謎解きではないもの」を自分のツイートから何個か振り返っていこうと思います。


モールス信号の覚え方

最近のツイートで好評だったもの。
フロクロさんが最近投稿していた「黒塗り世界宛て書簡」という楽曲の中で、モールス信号を使ったギミックを見たのが作ったきっかけです。

実は何年か前にも「モールス信号のうち覚えやすいもの」をまとめたツイート (*1) をいくつかしたことがあって、当時は言葉遊びとして面白いかな程度の感覚でツイートしていましたが、この曲を知ってから「今なら26文字揃えられるのでは?」と思い全種類の覚え方を考えてみました。

「周囲の謎クラにも見てほしいな」くらいの感覚でツイートしたので謎解き界隈の身内ネタも混ざってます。

自分で覚え方を作ったからか、作る過程で自然と対応を覚えられました。
モールス信号を使う謎解きはそこまで見かけないので、実用性で見るとあまり役立たないかもしれませんが、もし謎解きなどで使う機会があれば「検索して対応表と照らし合わせて……」という作業が省けるので良いのかもしれません。

和文モールス信号に関しての個々の覚え方はさすがに断念しましたが、「イロハ……」の順が「ABC……」の順と似ている (参考: モールス符号 - Wikipedia) ので、この欧文モールスを覚えたうえでイロハ順の対応表と照らし合わせて考えれば少しは早解きしやくなるのかな……とは思います。

目には目を、歯には歯を

法典の有名な一節が連立方程式にできるという気づき。

もともとは謎解きにおける「てがみ」「はがき」系の暗号の別パターンとして、カタカナの「ニ」をイコールとみなして代入させるものが作れないかなと思って考えていたときに見つけました。
メ=ハメヲ」「ハ=ハハヲ」からメとハを代入できる謎が作れそう、と考えているうちに、この2つの式が連立方程式として解けそうに見えました。

Xといういかにも方程式の変数っぽい文字が出てきたことや、そのXの解法がそこそこ非自明である (どちらか片方の式だけでは求められない) という点も結構気に入っています。

「めにはめを、はにははを」という文章は10文字で4種類の仮名しか使われていなかったりして結構面白いので、いろいろ遊びがいがあると思います。

リーマン予想論パ

数学上の未解決問題を持ち出した論理パズル。

「こーやん番外編」とありますが、これは謎というよりパズルだと思います。
前述の「謎を振り返る」のツイートではこれが「謎」なのかわからず躊躇して載せなかったので、こっちで振り返っていきます。

Dの発言はリーマン予想の主張であり、合っているか間違っているか誰にもわかりませんが、このパズルは解くことができます。
逆に、Dの発言は真か偽かのどちらかのはずであり、理論上もしこのパズルを見た人がリーマン予想を解けば、Dの真偽を導線として解くこともできます

真偽がわからない発言にすればいいなら「お腹すいたなあ」とか「明日の東京の天気は晴れです」とか何でもいいんですが、やっぱりこの部分をリーマン予想の主張にしたことによる魅力があるかと思います。

この問題はリーマン予想が未解決であるということを利用していますが、もしリーマン予想が解決し、その結論が世の中に知られるようになったらこのパズルの解き筋は変わります
果たしてこの論理パズルの解き筋が変わる日は来るのでしょうか。

フローチャート

ギミックつきフローチャートです。
芸術点の高いフローチャートという概念は、ダブリングさんによって発案され、わんどさんによってハッシュタグ化されました。
(詳しい流れは以下のまとめに載っています。)

自分は2作品作っていましたが、これはそのうちの2作目です。 (1作目はこの記事のトップ画像)

上のまとめにも流れが載っていますが、「芸術点の高さ (≒自由度の低さ) 」の基準が (大まかに記すと)
 分類される項目の過不足のなさ
 → 質問のミニマムさ
 → たどり着いた先の並びの美しさ
というように変遷していきました。
自由度を低くさせる要素をほかに新しく入れたいなと考えていたときに、komeiさんのデザインを見て枝分かれの部分に意味を持たせようと考えました。

かなり自由度が低く、これを作っているときパズルを理詰めで解いているような感覚でした。
もしこの縛りでできなければ、数字の順を変えたり個数を減らしたりしてもいいかなと思っていましたが、いくつかの偶然が重なり強い縛りのまま完成できました。

逆から読んでも同じもの大賞

各年代ごとに流行った回文語をまとめたツイート。
何の役にも立たない内容ですが、こういう一見関係がないものを同列に扱う言葉遊びは好きです。

こうしてまとめると、1990年代、2000年代と3文字の単語が続く低迷期が続いたあとにNISIOISINが登場するという謎の盛り上がりがあって面白いなと思ったりします。
リプライでも触れましたが、特に2016年は「NISIOISIN」のほかに「水素水」「オレオ」「妻夫木夫妻」といった話題があり豊作の年でした。

ツイートしたのは2021年5月でしたが、12月には「20211202」、翌年1月には「さいわいさ」という新たな回文語が生まれました。
今後どんな回文語が生まれるのか楽しみです。


おわりに

言葉遊びが好きなので言葉遊び系のネタが多めになりました。
(というか普段謎解きと言葉遊びの話題しかツイートしてない気がします。)
謎解きとは違って「解く楽しみ」はないので好みが分かれる分野ではあると思いますが、もし楽しんでいただけたなら幸いです。


注釈

*1 ちなみにこのツイートのうち、 S, O, L はクィアウルフさんのツイート、 R はRick君のツイートを参考にしていました。

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