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【内省】40歳を超えてもなお自己との対話は発見が多い

私は議論の場を進行したり、トークセッションのようなライブ感のある場をファシリテートする機会が多い。 

そしてまた、人の話を聞き、それをコンテンツに落とし込む執筆や編集という仕事にも従事している。

ここ1ヶ月半は自主的に「サバティカルタイム」を取っているので色々な人と会って話すことも多いのですが、「話すことと書くこと、両方できるって強みだよね」などと言っていただけると改めて自分を俯瞰でき、とてもありがたく感じていたりします。

一方で、先日、「で、あなたのメインのスキルは何なの?」と聞かれ、少々困ってしまいました。

私にとっては「話す」も「書く」も、ある意味息を吸って吐くようにできることだから、メインとかサブとかって考えたこともなくて。

どちらもアウトプットの手段ではあるものの、言われてみれば確かに話すスキルと書いたり編集するスキルはそれぞれ異なるはずで、なぜできるのか(どうして好きなのか)に興味を持ちました。

で、細分化していくと、「引き出す」と「クリエイトする」という言葉が浮き彫りになりました。

バイブルとしているライター古賀さんの本には、『取材とは、あなたの立てたプラン(想定質問表)を答え合わせする場ではない』とあり、『全く知らない場所に行き当たりばったりに訪ねることが旅の醍醐味なのと同様、取材にも”未知との遭遇”が必要だ』と説いている。

ただし、行き当たりばったりに”未知との遭遇”を果たすにはそれなりのスキルが必要で、それこそが「引き出す力」なんだと。

なるほど。

一方で、アベマの名物ファシリテーター平石さんの本にはこうある。

『複数の人の意見を的確にまとめられなければ、場は確実に迷走する』と。

進行役に必要なのは、情報やキーワードを抽出して整理した上で”要約”したり”言語化”するスキルで、それは『編集者の仕事と似ている』のだとか。

ああ、なるほど、だから自分はファシリテートも記事編集もインタビューライティングも好きなんだ。

目の前にいる「おもしろい人(※芸人的なおもしろさではない)」に対し、私は多分純粋に好奇心を持ちやすいタイプで、だからこそ、その人から何らかの情報だったり想いを引き出したいんだな。

そして、それをセッションという「場」であったり、記事という「コンテンツ」だったりへと落とし込んで(クリエイトして)その場にいない誰か(読者やユーザや視聴者)に紹介していきたいわけだ。

…おおおっ…めっちゃ、腹落ち。

この年になってもまだまだ自己理解が足りてないことにモヤっとしたりもしつつ、自分と向き合って見えてくる可能性にワクワクする。

そして、次のステップで誰と、何を、どうやってやろうか考えている時間がとてつもなく楽しい。

新しい春は近そうだ。

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