見出し画像

自分がHSS型HSPだとわかって本当によかった

元コミュ障、HSPアナウンサーの小屋敷彰吾です(^^)

今回のテーマは、「HSS型HSP」です。

もしこんな特徴が当てはまるようでしたら、あなたも「HSS型HSP」かもしれません。

・とても内省的である
・何度も考える
・一人になって過剰な刺激から回復するのに時間を必要とする
・少数の親しい、誠実な、本物の友情だけでも満たされる
・意義深い人生の探求をする
・精神的なプラスを、現金収入よりも大事に感じる傾向が強い
・周囲の目を強く気にする
・人がしていないことをしたがる
・飽きっぽいところがある
・思いが通じ合う人たちと、自分のアイデアを共有したがる
・現状を改良したがる

出典:『その生きづらさ「かくれ繊細さん」かもしれません』時田ひさ子著

ちなみに私は、すべて当てはまります(笑)

Twitterやnoteのプロフィールに書いてように自分は「HSS型のHSP」です。

今回のブログでは「そもそもHSS型HSPとは何なのか?」ということをお伝えし、後半に「自分がHSS型HSPであるとわかってよかったこと」を書いていこうと思います。

このブログを通じて自分のことや他人のことを理解するヒントになったら嬉しいです。

1.ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるような人

HSS型HSPを理解するにあたって、ものすごくわかりやすい本があるのでご紹介します。
冒頭でも引用させていただいた本です。

この本を初めて読んだ時、まるで素の自分を見透かされているような恥ずかしさと、ついに理解者が現れたという安堵によって、涙が出てきました。

時田ひさ子さんのご著書『その生きづらさ「かくれ繊細さん」かもしれません』を参考に、まずは「HSS型HSP」についてお伝えしていきます。

「HSS型HSP」とは、HSPでありながらHSSの特性も持っている人のことを指します

HSPとは、「Highly Sensitive Person」の略称で「感受性が豊かで傷つきやすく、共感能力が高い特性を持った人」という意味になります。

一方でHSSとは「High Sensation Seeking」の略称であり「好奇心旺盛で新しい情報を求めたり刺激を求め続け、飽きやすい特性を持った人」という意味になります。

ここまで読んで、若干の矛盾を感じませんでしたか?

そうなんです。矛盾しているんです。

「HSP(繊細さん)」というと、大人しくて、静かで、休みの日は花や動物を可愛がったり、家でゆっくり本を読んでいる人というイメージがあります。
(※あくまで私の勝手なイメージですよ)

しかしHSS型HSPの人は、新しもの好きだったり、変化を好み、あれこれ挑戦し、自ら刺激を求めにいく性質を持っています。

当然、他者からみたら好奇心が旺盛で「アクティブな人」にみえるので、まさかその人が「HSP(繊細さん)」だとは思いませんよね。

当の本人もアクティブであることを自覚しているので、「自分がHSPである」とは思いもよらないでしょう。

確かに私も自分が「HSP」であることに最初はピンときませんでした。

しかし、HSSの特性を持っていたとしても本質は「HSP」であることに変わりないので、傷つきやすく、繊細な部分を必ず持ち合わせています。

そのため何気ない一言に傷つきすぎたり、考えすぎてしまう癖も持っています。

よくHSS型HSPの比喩表現として、「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態」という言い方がなされます。

自分の感覚としても、まさにそんな感じです。

あれこれチャレンジしたいアクティブな自分と、傷つくのが怖くて行動したくないパッシブな自分がいて、その2人がいつも共存している感じです。

「HSS型HSP」という概念と出会うまでは、「元気いっぱいで活動的な自分と、傷つきやすくてナイーブな自分」のギャップによく戸惑っていました。

このHSS型HSPは、アメリカの心理学者、エレイン・アーロン博士によれば、HSPの約3割が該当し、全人口の6%ほどだと言われています。
(エレイン・アーロン博士はHSPの概念を提唱した方です)

15~16人に1人ですから、かなりマイノリティと言えるでしょう。
だいたいクラスに1人、2人いるぐらいというイメージでしょうか。

HSS型HSPは、矛盾した特性を持ち合わせているため、他人からは非常に理解されづらいでしょう。

さらに他人から理解されづらいだけでなく、自分で自分を理解するのも難しい傾向があります。

確かにこれまで悩みを打ち明けても理解されなかった経験が多くありましたし、自分のことを自分で理解できませんでした。

2.自分のトリセツでありバイブル

そんな複雑であるHSS型HSPの特徴が、この本では丁寧に説明されていて、本書を読むことで私は間違いなく自己理解が深まりました。

この本は余すところなく自分の特徴を載せた、トリセツ(取扱説明書)ですね。

著者の時田さんは本書のなかで「HSS型HSP」のことを「かくれ繊細さん」と表現されています。

親しみが込もった良い表現だなと思いました。
私も時田さんを尊重し「かくれ繊細さん」という表現をこれからは使わせていただきます。

詳しくはぜひ本書を読んでいただきたいのですが、「かくれ繊細さん」のひとつの特徴をご紹介しましょう

それは「気分のアップダウンがジェットコースターのように激しい特徴がある」ことです。

私もその例に漏れることなく、気分の波にコントロールされてしまうことがよくあります。

特に落ち込み始めると、自分ではどうしようもなくマイナス思考の沼に陥って、投げ出してしまったり、自暴自棄になってしまいます。

今まではそうなると「どん底まで落ち込むだけ落ち込んで、回復するのを待つ」しか方法がありませんでした。

しかし今は「気分が落ち込みそうな瞬間」にこの本を読むようにしています。

そうすることで「過剰なマイナス思考」を防ぐことができ、投げやりな言動や自分へのダメージも比較的少なくすることができるようになりました。

この本は自分を救ってくれる、まさにバイブルですね。

3.変わらない部分と変わってきた部分

「かくれ繊細さん」について勉強し、詳しくなったことで、変わりつつある部分と変わらない部分があります。

まず変わらない部分は「自分の本質」です。
私がどれだけ「かくれ繊細さん」に詳しくなったとしても、自分の本質がそれであることには変わりありません。

何気ない一言には傷つきすぎてしまうし、打たれ弱い部分は変わりません。
そこに対する歯がゆさは正直あります。

自分の弱い部分に直面すると「かくれ繊細さんじゃなければこんなこと気にしないのに、、、」と落ち込んでしまうことは今でもあります。

それでも今までと決定的に違うのは「だから自分はダメなんだ」という自己否定をしなくなったことです。

「かくれ繊細さん」と出会うまでは「あれこれ手を出してすぐ飽きるし、メンタルが弱いダメな人間」が自己イメージでした。

特に、競馬実況ができなくなった2020年から2021年は自己否定が強くありました。

しかし今は「飽きっぽいけどあれこれ挑戦するし、傷つきやすいけど他者の気持ちも想像することが得意である人間」に自己イメージが変わりつつあります。

「かくれ繊細さん」に限らずすべての人間は、表裏一体の本質を兼ね備えています。

この本質は、自分の取り組み次第で「長所」にもなるし、「短所」にもなりますが、「短所」ばかりに目を向けてしまうと、自己否定につながってしまいます。

大事なのは「等身大の自分を知り、それを受け入れ、活かすこと」。

それが段々とできるようになってきたなという感覚があります。

やっぱり私にとっては、ひとつのことだけを続けるのは不向きだし、あれこれ同時にがんばりたい、という好奇心が強くあります。

そうした「飽きっぽい性質」を受け入れ、これからは、自分のリズム、スピード、タイミングで様々な分野に挑戦していきたいと思います!

ということで、今日は「かくれ繊細さん(HSS型HSP)」をご紹介しました。

私はこの記事を通じて「小屋敷彰吾のことをわかってほしい」とは思っていません。

願っているのは「この世の中にはこんな人もいる。そして、もしかしたらあなたもそうかもしれない」という可能性に気づいてもらうことです。

このブログがその一助になりましたら、幸いです。

今後もHSS型HSPの一例として、私の癖や傾向を紹介していきたいと思います!
引き続きお付き合いください(^_^;)

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?