HSPあるある「無言のプレッシャー」を感じる①
元コミュ障、HSPアナウンサーの小屋敷彰吾です(^_^;)
先日、コミュニケーションレッスンの初回ヒアリングを行いました。
今度の生徒さんは、転職したばかりということで、環境が変わって大変なこと、よかったことなどたくさんのお話を聴かせていただきました。
そのヒアリング中に生徒さんが口にされていた「無言のプレッシャー」という言葉がとても印象に残りました。
そこで今回は「無言のプレッシャー」について書いていきます。
※生徒さんには掲載の許可をいただきました。
1.「無言のプレッシャー」
「無言のプレッシャー」と言われて、ピンと来る方いらっしゃるのではないでしょうか?
「無言のプレッシャー」とは、
「誰かに言われたわけではないけど、なんとなく感じる空気の圧」や「漠然としたプレッシャー」のことです。
HSPの方は、特に「無言のプレッシャー」を感じる人が多いはずです。
HSPの方は感覚が繊細で敏感な分、その場の雰囲気を感じ取りやすいため、周囲の反応や空気を察しやすいという特徴があります。
そのため口調が強い人、怒りやすい人が身近にいたり、「ピリピリした雰囲気」を感じると、なんとなく「ミスしないようにしなきゃ」、「怒られないようにしなきゃ」と、プレッシャーを感じるのではないでしょうか。
ですから「失敗や間違えることが許されないと感じる状況」は、HSPの方にとって大きなプレッシャーになると思います。
今回の生徒さんも、HSPかもしれないと話されていて、お仕事では重大な書類を扱っているため、「ミスしないようにしなきゃ」という「無言のプレッシャー」を感じるとのことでした。
「無言のプレッシャー」、ものすごくわかります。
私も経験があるので、共感しました。
私は以前ラジオNIKKEIで「競馬実況のアナウンサー」をしていたのですが、その時に「無言のプレッシャー」をものすごく感じていました。
「ミスをしちゃいけない」、「失敗したらどうしよう」という不安を常に感じていました。
競馬実況って他のスポーツと比べてもちょっと特殊なんですよね。
というのも、スポーツでありながらギャンブルであり、お金がかかっているため「ミスが許されない」んですよ。
もちろん他のスポーツ実況もミスは許されないのですが、競馬実況の場合は特にミスが許されないスポーツです。
さらにラジオNIKKEIの場合はJRAの公式実況ということで、全国の競馬場やグリーンチャンネル(競馬専門チャンネル)、JRAのホームページでの実況など本当に多くの方に聴いていただいていました。
そういうことから、間違えてはいけないという「無言のプレッシャー」を非常に感じていました。
2.「無言のプレッシャー」を作り出しているのは、誰なのか?
ではこの「無言のプレッシャー」、誰が生み出しているのでしょうか?
直属の上司でしょうか?
取引先の相手でしょうか?
いいえ。
それは、自分自身です。
自分で自分を追い込んでしまっているんですね。
もちろんそのようになるきっかけには、他者の言葉や反応があると思いますが、最後に追い込んでいるのは、自分自身なんです。
私はそのことに、実況から離れて初めて気づきました。
振り返ってみると回りの方は決して私を追い込んでいませんでした。
むしろ、
「よくできている」
「そんなに気を張らなくてもいい」
「少しくらい間違えたって平気だから」
そんな声掛けをしてくれていました。
でも当時の自分には全く届きませんでした。
「無言のプレッシャー」を感じている時、本人には他人の言葉が届かないんです。
なぜなら自分のことを客観的に捉えることができなくなっていたから。
「無言のプレッシャー」を感じている時は極めて主観的な世界に入り込んでしまっているので、他者の言葉が本人に届かないのです。
結局私は「無言のプレッシャー」に耐えられず、競馬実況からは離れることにしました。
しかしその後「HSP」や「エニアグラム」について勉強し、自分を客観的に捉える方法を学んだことで、「無言のプレッシャー」も感じないようになりました。
もちろん全く感じなくなったわけではないですが、今では客観的にプレッシャーを見つめられるようになってきたので、対処方法がだいぶわかるようになりました。
「無言のプレッシャー」に悩まされないためには、「自分のことを客観的に深く理解すること」が大切なんですね。
では、「無言のプレッシャーを生み出しているのは何なのか?」。
次回は「無言のプレッシャーを生み出す要因」を考えていきます!
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました(^_^;)
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