【雑感】目標を「表現」する
企業で働く皆さまにもありますよね、「目標管理」
この記事は、メンバーから提出された記載がどうしても納得いかず、いろいろ手直しをしたので、思考整理と備忘録です。
目標管理って何だ、何で必要なんだ
当り前ですが、ごくごく一般的に、企業で働く人は①月額給与、②賞与(ボーナス)、③退職金、④株式報酬、あたりの組み合わせで賃金が構成されているのではと思います。このうち、①月額給与は通期の成績によって上がり下がりがあるもので、②賞与(ボーナス)は会社が任意に支給するものですが、実際は一定額が支払われる前提で想定賃金が示されているかと思います。
「目標」は、これら賃金を決めるうえで「会社に貢献した人」により高い賃金を支給するため、貢献度を計る判断基準として設定するもの、と言えるのではないでしょうか。
ごちゃごちゃ書きましたが、目標設定は万人やってることで、これ自体には特に違和感はなかろうかと思います。
目標の立て方
特に法務の方は、どんな目標にするかで悩む方が多いのではないでしょうか。自分はいつも悩みます。確からしいKPIを設定して…ということはあるのでしょうが、ぶっちゃけ法務の仕事を定量化することに何の意味が??と思わずにいられないからです。業務の効率化を数値化して、とかはまあ…わからんでもないですが。
世の中のKPI本は、読めば理解はできるのですが、「法務に当てはめられるか」を考えると、腹落ちしません。法務の目標設定で参考になる本ありませんかね?
とはいえ、目標は立てなければならない。
ここで、メンバーらから出てきたものを一部加工した状態で表してみます。
確かに作成前には、法務全体としてこういう風にやっていきましょうねという話をメンバー全員にしてはいたのですが、これ目標って言えるんか?と。
自分もこういう内容で過去に書いてきたのかもしれないですが、今振り返ってみると、いろいろ気になる点がありました(当時の上司、大変だったろうな…)。
・「業務に必要な技能」て何だろう
・何の「知識を吸収」するんだろう
・何の「資格を取得」するんだろう
・展開する自分の「知識や経験」は、どんなものだろう
他にも
とか書いている人もいました。
目の前の業務に手一杯になることは誰しもありますが、「どの業務」に課題があり、「どのように改善」していきたいのかが見えません。
率直に5W1Hがないと、すごく困るなと思いました。
一応個々人には、面談で「こう直すと良い」という提案をし、修正してもらってから上司に提出しましたが、上司からも同じような指摘が出てしまい、更にアップデート。
最終的にはこんな形で直しました。
これでも不十分な気がしますが、ひとまず(1)は成果物を明確にしたし、資格も特定した。(2)もひとまず「自分が中心になってやる」ということを明確にしたので、許してほしい。数値化できない目標設定は難しいですが、数値化できても、それ自体がノルマとなってしまうのは、何か違うのではないかなあと思う今日この頃です。
学び直し
目標設定は<いつまでに><何を(ゴール)>が大事!
別にこれは法務に限った話ではないので、やはり目指す法務人材の根っこは「しっかりしたビジネスパーソン」なのだなと改めて思いました。
最後に、最近の推し本を載せて、終わります。
10年20年経とうとも、学びによって新しい気づきがあります。リスキリングは時代に則した新たな技能や知識学習を意図して使われることが多いと思いますが、今までの経験を振り返る学習も、学び直しの一環ではないかなと思います。