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【感想】「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」Season1の4話

見ました!

ところで、そろそろ原作買おうかとか悩んでます。絶対背景知識あったほうが楽しい
しかし「シルマリルの物語」と「指輪物語〈追補編〉」どっちを買うか…両方買うとして、どっちを先に読むか…。
「力の指輪」ネタバレを避けるためには、追補編よりもシルマリルの物語のほうで第一紀の話だけ読むかなとか考えてるんですが(挫折しそう感あるけどな…)。
下手に原作知識入れると、この感想文が「力の指輪」に対してイチャモンつける文になりさがりそうでコワいのはありますね…。私分別とぼしいから…。

というわけで、まだまだネット知識だけで視聴してます!

感想

カザド=ドゥーム

王子夫妻の内緒話に聞き耳立てるエルロンド…。
エルフは目も耳もアホほど良いらしいですね! その能力を、こんなところで使うとは…!
エルロンド氏のチャーミングな悪巧み顔。まだまだ若者だなぁ。やはり第三紀のイメージとは違う。
第三紀といえば、レゴラスとギムリは旅の後、ずっ友だったそうですね? このエルロンドとドゥリン4世みたいに仲良くケンカしながら終生過ごしたのかと思うと…かわいい。

「金持ちおばさん金磨く!」
エルロンド敏すぎない? 子供らの歌ってるのが隠し扉の鍵だなんて…気付くかよ…。
めっちゃドワーフ丸出しの合言葉をエルフが言うの、おかしみがありますね。
しかし詩好きなトールキンぽいかんじの仕掛け。いいなぁ。

ドワーフの秘密のお宝はミスリルだったんですね…! 堅い、軽い、錆びない奇跡の金属。他のファンタジー作品でもひっぱりだこの金属ですが、今は登録商標になってるので「Mithril」は欧米圏で使っちゃダメだそうです。
第三紀にフロドが裂け谷でビルボからもらった胴着がミスリル製でしたね。
(つらぬき丸(スティング)とかナルシルもミスリルかと思ってたけど違った)(つらぬき丸は第一紀のエルフの、ナルシルは同じく第一紀のドワーフの作だって)

まだあんな小さな宝箱に入る程度しか採掘できてないんですね。
ミスリルはこの山でしか採れないそうです。
友情の証にミスリルをひと塊くれるドゥリン王子。えっ、ホントにいいの?
これが禍の種になるか、いつか窮地を救う一手になるか、エルロンド次第…って雰囲気ですね。

王様(ドゥリン3世)は賢王ですね…。禍をよぶことを危惧して山を閉ざす決断をする。そしてエルフの計画の裏を疑っている…。
エルロンドは何も知らなそうだけど、ケレブリンボールさんとかは何か計画してるんですかね。

モルドール

オークの首領アダル、とりあえず見た目はエルフですね。
オーク自体が、元はエルフだったという話も聞くので… その辺よく知らないですが、興味深いですね。

オークが葬式あげてる…(正確には、アダル直々に慰労・褒美(なでなで)と安楽死を授ける)。
オークが死に対して思うところを持つってことも、なでなでされて喜ぶってことも、奇妙なかんじ。君らもちゃんと生物だったんだなぁ、って…(ヒドい言い草だが)。
遺体の扱いはオークらしく雑な印象。ワーグが食べてたのは、あの遺体? 奴隷のエルフや人間?

ヌーメノールでハルブランドが恩を売れば平和的に主導権がとれることを説いてくれましたが、アダルがやってるのもコレなのかな?
オークに恩っていう概念があるのは意外だけど、「ロード・オブ・ザ・リング」でのサウロンへの忠誠は強かったものなぁ…。
今回は、南方国に対して「地権をくれれば滅ぼさないでおいてやる」っていう交渉(脅し)をしましたね。
高圧的にいくだけでは、相手は「団結して徹底抗戦」となりがちだけど、搦手からじわじわいけば懐柔できる…もしくは、戦う以外の道をほのめかすことで、相手の団結を崩し、寝返りとか裏切りとか多発させる感じ?

南方国

テオはいい子なんだけど、今後が心配ですねぇ…。

テオに連れられ食糧をとりに村へ戻るも、不安に駆られて一人で砦に戻る友人くん。偉いぞ。危機察知能力と自分の実力を見誤らないことは大事…。
この友人くんの行動は、南方人がエダイン(英雄)達と違って小市民的な人々であるという設定をうまく表現している気がします。
世の中全員が英雄なわけじゃない。一般人は一般人なりに身を守らねばならぬのだ…。

友人くん、テオに対する罪悪感はあるだろうけど、まずは食糧を持ち帰るという目的を達成したことはえらいと思う。一人でも助からないと、次のアクションも起こせないしね。
日が翳って、地にかかる雲の影に追われるように走る友人くん…。ベタだけど、すごくいい演出。撮影はどうやったんだろ、影は後から加工でつけたんだろな。

テオの窮地を救うアロンディル。敵の放った矢をつかんで自分の弓につがえる! これ前も見たことあるぞ!!(喝采)レゴラスくんがやってませんでしたっけ! 超絶かっこいい! スキ!!
さすがエルフ、動体視力もいい。
アロンディルさんのナイフは枝払いとかにも使えそうな形状(よく知らんけど)…森のエルフって感じ。装備返してもらったんだね?
ガラドリエル達ノルドール・エルフのナイフとの違いがいいですね。

サウロンの刻印の入った剣の前の持ち主(酒場のオヤジ)に、めっちゃ露骨にサウロン傘下へと勧誘されるテオ。勧誘というより、すでに確定事項…逃れられない、逃れようとするわけもない、みたいな扱いですね。こっわ…。

ヌーメノール

ハルブランドにやられた嫌な奴が、広場で反エルフを訴えはじめ、そのまま暴動でも起こしそうな雰囲気に。
それをうまく抑える執政ファラゾーン。「この手の胼胝(たこ)に誓って」っていいね。職人の島なんだね。
ファラゾーンの良き政治家(弁舌家)ぶりと、ヌーメノール人がエルフの優れた能力や無限の寿命に嫉妬(むしろ脅威)を感じていることを表現。
そして、ファラゾーンの息子(?)がエアリエンにやや強引に迫るあたりで、危うさを演出…。
ちなみに、ファラゾーンはミーリエルの従兄弟、幽閉の現王の甥…のはず。(原作ではそう)

執政女王ミーリエルに直談判するガラドリエル。
牢に入れられて熊みたいにウロウロするガラドリエル。それを笑って助言してやるハルブランド。ハルブランドの恩を売って主導権をとる、ギブアンドテイクを巧くやるやり方講義、とてもいいですね。視聴者に向けた説明でもあるだろうし、ハルブランドの、飛び石を渡るように、出会う人を懐柔しては別れて次へ、を繰り返してきた生き方も偲べる。

親エルフ政策をとろうとして失敗した病床の王と、同じ轍を踏めないと悩む一人娘ミーリエル。
彼らの邪魔をしてるのは、国民の反エルフ感情なんだよな…。
ミーリエルの苦悩、とてもよかった…。度々うるむ目、引き結ばれる唇。
パランティールの前で、ガラドリエルとの共鳴がたしかにあった(と思う)。
ここのシーンは二人の容姿がわりと対象的なのにしっくりなじむ感じがあって…なんなんだろうね、とても素敵でした。容姿とか背丈とか構図的なこともあったかもしれない。俳優さんの表現力を、監督やスタッフが見事に映像に捉えた、ってことなのかな。

翌日、白の木の花が舞う(ヴァラールの涙がおちる)のを見て、ガラドリエルの追放を撤回するミーリエル。
カッコイイ! 頼もしいですね! 国民への宣言をして、艀(はしけ)を見送った後になって撤回なんて、中々できるもんじゃないですよ。
ミーリエルみずから中つ国へ行く…つまりエルフと話し合いに行くわけですね。ガラドリエルの提言を受け入れた。…エルフの上級王ギル=ガラドは、ガラドリエルと意見が違うはずだけど…どうなんの?
ミーリエル自身が中つ国へ行くという点に、何世紀も国交がない地への慎重な姿勢が見受けられます。中つ国の情勢も、エルフの人となり等も、自分の目で見極めようということですね。
その間ヌーメノールはミーリエル不在となる。


なお、パランティールは「ロード・オブ・ザ・リング」(映画)でサルマンが持っててガンダルフに見せたやつ。この頃にはサウロンの監視道具として使われていたので、いい印象がないですね。
「指輪物語」(原作)のほうでは、ピピンが1つ拾ったお陰でサウロン側だけでなくアラゴルン側でも利用した情報戦アイテム
「力の指輪」のこの時点では、まだサウロンの手に落ちてないはず。
ちなみに、第三紀のガラドリエルの鏡とは別物(私は混同した…)。

クウェンヤで「遠くから見張るもの」(Those that watch from afar)の意。
覗き込むと遠方を見ることができる暗い水晶球。互いに通信する機能を持ち、石を使う者同士は意思の疎通を図ることもできる。だが、石の使用者が自分の望むものを見るためには、強い意志の力が必要であった。──後略──

性質
──前略──また石は、空間的にも時間的にも遠方の事柄を映し出すこともできた。とはいえそれが何を意味するものかはしばしば不明瞭だった。強い意志で働きかければ、ある程度望むものを映し出したり、映像を選択したり、拡大や集中といった操作が可能だったが、それは精神を疲労させ、後世の人間にはますます難しくなっていった。

出典:中つ国wiki「パランティール」

…パランティール、博打性が高いイメージ。まぁ便利なものには落とし穴があるものですからね。

あとはイシルドゥル。
彼は西へ行きたかったんですね…? なんか凄く夕日に呼ばれてる。
あと、お母さんがどうとか、弟がどうとか。
ちょっとセリフ全部は追えてないので、それもあって彼の状況が理解できてません…。

家系としては、王家の傍系。つまり、エルロス(エルロンドの弟)の血筋、ミーリエルの親戚。
だから、エルフの血が西方(至福の国)に惹かれてるのかと思ったけど、さすがに隔世遺伝すぎるよな…。お母さんがエルフかマイアとか?(いや半エルフ多すぎ案件になる)
原作では、お祖父ちゃんがご先祖(航海者エアレンディル)同様に西方へ船を出すそうだけど、それはもっとマズい状況になってからだし。
もしや6つのパランティールが行方不明なのと関係ある?

ついでに、彼らの家系はフィンロド(ガラドリエルの長兄)と縁のある指輪(力の指輪ではなく、普通の、身分証としての指輪)を受継ぐ家だそうですが、「力の指輪」ではフィンロドの最期が変わってるので、この設定は無効かな。

ヌーメノールは、とくにイシルドゥルまわりで「力の指輪」の独自設定が多そうですね(原作読んでないから、違うかどうかも断定できませんが)。
妹エアリエンもオリキャラだし、母も原作に設定なさそう…?
イシルドゥルが中つ国へ到る経緯も、おそらく原作と異なるようです。ここでも時間軸の短縮がおきてるのかな。短縮した分、独自エピソードが盛り込まれていくんでしょうね。どうなるやら〜。

(独自エピソードといえば、ガラドリエルやエルロンドの動向もドゥリン王子やハルブランドの存在も全部そうなんで今更ですが)


5話はハーフット出ますね! たのしみ。でも試練が襲いかかってそう…。
あまりドロドロしないといいなぁ。
4話は見てて何回か飛び上がりました。ホラー系のびっくりさせるやつ苦手です。びっくりするから。
でも脅かす手法が古典的というか、安定のネタっぽいからまだ見てられる。アマプラさんは「力の指輪」を子供にも楽しんでもらえる作品にするって言ってたもんね…。

ではまた次回!

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