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【感想】「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」Season1の1話

見ました!

映像クオリティいいですね!
ガラドリエル様のご幼少のみぎりから始まるの、なんか感動です…! 歴史を見続けた女性なんですね…。

感想

とりあえず、感想ですが

  • エルフ意外とパワー系!!

  • てかガラドリエル様つおい…! 歴戦の勇者じゃん!

  • アロンディルさんかっけえ!

  • さっそく人物名が大渋滞…

  • 地理も種族どうしの関係図もほすぃ…

という頭のわるい感想しかない。

あと、アマンへ至る海、ぜったいに灰色港からめちゃくちゃ遠く離れてるはずなんですが……??! ガラドリエル様、お強い…!!

という感想が一番つよ… いや他にも感想あるはずなんですが。
思い出すためにちょっとお話追ってみましょう。

二つの木の時代

太陽と月の生まれる前の時代。ガラドリエル様の美しき故郷での、お兄様との思い出のシーン。
紙のお舟、なんだか航海者エアレンディルと奥方を連想させるけど……それは6世紀以上先のお話。ただのファンサービスかな?
哲学的なお話をしてるなぁと思って見てましたが、このシーン、あとから効いてきますね…!(涙)

太陽の時代-第一紀

冥王モルゴスが振りまく悪意によって混迷を深めた「宝玉戦争」の時代。およそ600年間。

詳細は「シルマリルの物語」で読めるはず(私は冒頭14ページで挫折しました…)。
概要は、中つ国wiki様の「第一紀」とかに詳しく載ってますね。
概要を読むだけでも泣けるようなエピソードがたくさんあるので、がんばって「シルマリルの物語」読むといいかも。キツかったら、序盤はまるまる飛ばして、モルゴスが宝玉「シルマリル」を奪ったあたりから……なんて。

太陽の時代-第二紀

冥王モルゴスの副官サウロンの「刻印」と、ガラドリエル様の決意。
長兄様の最期が原作と違うようですが、ガラドリエルが戦線(中つ国)に居つづけた理由付けと、物語を導いていく「刻印」を印象付けるシーン。

その後平和になった数世紀。人間どころかエルフにも、第一紀の惨状を経験していない世代が増える。
若手はサウロンはいなくなったと楽観している。上級王はサウロンが滅びたとは考えていないようだけど、ガラドリエルほど焦燥感に突き動かされる様子はない。
本来平和を愛するガラドリエル様を頑なにさせるほど、第一紀の悲劇が陰湿な悪意に踊らされたものだったことが窺えますね。

そして、南方人の国に悪い兆しが、ホビットのハーフット族の隠れ里の近くに火球が降りる。

長く複雑な経緯を、1話でよくまとめたなぁと、感心しました。
それでも歴史ものが苦手な人には冗長に思われるようですが…トールキン作品は歴史書(もしくは民族学の調査報告書)なので、しょうがないですね。

上のエルフのガラドリエル

ガラドリエル様、お強い…。と思い通しの1話でしたが、ウィキペディアを見て納得。
私が知らなかっただけで、原作でもお強い女性なんですね…(下記参照)。
「宝玉戦争」のために西方を飛び出したエルフ達、モルゴスへの憎しみに駆られてすごく物騒な集団になっていたようで……その憎しみもモルゴスによって植え付けられたものだけど……、ガラドリエルはその一員なのだから、強いですよね。

彼女の父名はクウェンヤで「高貴な女」を意味するアルタニス (Artanis) 、母名は「男勝りの乙女」を意味するネアウェン (Nerwen) である。

上古の時代エルフの母は子供の未来を見通す力があり、それに則した名付けをする慣習があった。そして母の予見通り、かの女は身の丈優れ心身共に強靭な女性となった。

なお「ガラドリエル」はテレリのクウェンヤで、「輝きの花冠をかぶる乙女」を意味するアラターリエル (Alatáriel) をシンダール語にしたもので、そう呼んだのは夫ケレボルンであった。以来かの女は父名や母名ではなくこちらを用いるようになり、中つ国ではこの名で知られるようになる。

出典:「ガラドリエル」ウィキペディア

旦那さんのつけた呼び名の可愛さよ…。そしてそれを好んで使うガラドリエル様、かわよい。

原作設定では、旦那さん(ケレボルン)とは、中つ国に来る前、もしくは第一紀までには出会っているそうなのですが…。共にロスローリエンの主に収まるまでは、別行動だったりもしたようで。その足跡は異説だらけのようです。
「力の指輪」ではどうなのかな?

ハーフットのノーリ

ハーフットはホビットの1支族だそうですね。
「ホビット」「ロード・オブ・ザ・リング」のホビット庄(シャイア)はまだない時代。定住→移動を繰り返している彼らの隠れ暮らしっぷりが素敵。

ノーリは原作にはいないキャラ…かな?
ホビットのくせに好奇心旺盛なのが「ホビット」のビルボみたいですね。

「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」は、第二紀にどんな賢者も英雄も打ち勝てなかった「悪」に、一般人であるホビットの「善良さ」「平凡さ」「臆病さ」「勇敢さ」が打ち勝つ、という話だったと思うので、第二紀である「力の指輪」にホビットが登場するのが意外でした。
でも、ホビットがいなくちゃ指輪シリーズじゃない!みたいなのはあるかも。

森のエルフのアロンディルと南方人のブロンウィン

第一紀と第三紀にエルフと人間の恋があったから…第二紀にも!?

でもエダインの系譜(ヌーメノール人)ではなく、南方人と、というのが新しいのでは?!
南方人は、どちらかというとエルフやヴァラール(天使的な存在)を恐れ、馴染まない人々という設定。逆にモルゴスやサウロンにヘコヘコ従ってしまう(だからエルフに監視され…反感を持ち…悪循環)。

アロンディルは森のエルフらしいので、上のエルフや灰色エルフよりは、ヴァラールに対する尊崇以上に中つ国に対する愛着がつよい一族っぽい。なので、比較的未開の人間に寛容なタイプかと…。

「未開の人間」と書くと差別を感じるけど、たぶん熱心なカトリック教徒だった原作者トールキンの感覚としては、

  • エダイン(ヌーメノール人)は、カトリック教徒に相当する者

  • 南方人やその他の人間は、異教徒に相当する者(つまり「未開の人間」)

であったと思います。
確かに差別的なんだけど、悪意はない。「神に関する知識にふれる機会がなかったせいで、誤った道に踏みこみやすい人々」という感覚。
と言っても、エダインも上のエルフも、そもそもモルゴス(元上級天使みたいな存在)すらも、悪に魅入られてるので、神に関する知識があるからといって、悪に走らない保証にはならない。

エルフの

  • 「二つの木の光を見た者」が上のエルフ(光のエルフ)

  • 「二つの木の光を見なかった者」が暗闇のエルフ

という表現が特に…「神の光を見た」って、キリスト教っぽいよね。

参考資料によさげリスト

☆サイト(Amazon公式)

 ↑公式なので間違いない。

☆サイト(その他)

 ↑とても見やすい! 原作登場キャラかどうかまでフォローしてくれてるの、有難いです。

☆書籍(ファンブックのようなもの?)

 ↑キンドルには英語版しかない…。紙しかないのか…日本語版は…!

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