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「言語」を超える。感動した瞬間

3回目の投稿は、「言語」について。
最近、「言語を超える体験」をしたので、そのことを書きます。

たま~にブータン人の方々から、こんなことを言われます。

「日本語の話し方ってめっちゃソフトでいいよね〜(´◉◞౪◟◉)」

日本にいるときは全く意識したことなかったことでした。というのも、沖縄から出てきた当初は方言の違いや訛り方が変だったらどうしよう(*´Д`)
ということしか意識してなかったので、ブータン人の方々からそんなこと言われても、「へ〜、そう?いいよね(*´ω`*ウンウン)」という感じでした。

ブータン人の方々がよく耳にする日本語といえば、

「はい、もしもし〜。はい。はい。どうも〜。」

という電話のくだりが多分ほとんど(のはず。特にJICAボランティアにかかってくる日本人Office Staffからの電話)それを聞いて、「とてもソフトに喋るよね〜」という感想を頂きます。一方ブータンの方々の話し方を私の主観で表すと、「結構きつめで、濁音が多いな〜」という感じです。

写真:*1

ゾンカ語について(ちょっと紹介)
ブータンの母国語は「ゾンカ語:Dzongkha」です。五十音的なものは30個あり、そのうち私の分かる4つの音は、「Ka,Kha,Ga,Nga」です。
それぞれの読み方は、「カ、カ、ガ、ガ」です。

「むずかしっ!( ;∀;)」

「カ、カ、ガ、ガ」と書きましたが、
アルファベットを見て頂いて分かるように
全て発音が違います。それを区別するのは、
私たち日本人にはなかなか難しいです。

一年半も暮らしてきたので、会話はちょこーっとは理解できるし、3〜4歳くらいの子なら何とか遊び相手をすることはできます。

ブータンに来て常々感じることは、英語も含めてやはり外国語を話すって難しい!

しかし、コミュニケーションが取れないと活動できません。なので日々語学の勉強です。

**

さて!ここから本題。

題名に書いた、「言語を超える体験」についてです。

って言われても、(๑╹ω╹๑** )?**って感じですよね。

今日は"手話"の話です。

先週水曜日から1週間、ある地方の小さな学校の児童生徒に対して、冬季の補習授業を行う活動が行われました。名付けて「Winter Camp」

私の所属である**JICA Bhutan Office **の主催です。

私を含めた色々な職種のJICAボランティアや、ぜひ参加したい!と手を挙げてくれたブータン人の方々が講師として参加しました。(体育の先生、障がい者の支援の先生、アニメーター、美術の先生などなどブータン国内で活躍するJICAボランティアの皆さんとブータン人の皆様)

体育や、美術、書道など児童生徒がこれまでに体験したことがないような教科がずらりと並び、子供たちは1週間という限られた期間を思う存分に楽しんだようでした。その活動のことは,
JICA Bhutan Office のフェイスブックからご覧いただけます👇
https://www.facebook.com/JICABhutan/ *2

子供達と共に、私もと〜~~~っても楽しい時間を過ごした訳ですが、
もう一つ、「感動する瞬間」に出会いました。

それは、障がい者支援のボランティア隊員が、
同行していた同僚と手話で話していたことを見た時です。

2人のコミュニケーション手段は"手話"です。

ここで初めて知ったのが、
手話が世界共通ではないということ。
(全然知らなかった...)
アメリカ、イギリス、日本はもちろん調べると国ごとに違いがあるような気がします。

なので、
ボランティア隊員とその同僚は「ゾンカ語の手話」でコミュニケーションを
取っていました。

しかし、そのボランティア隊員が手話をするために
補助としてつぶやいていた言語は「日本語」でした。

.....不思議じゃないですか??
(伝わってほしい!!この感覚)

日本語で考えて、ゾンカ語の手話をする。といったところでしょうか。
そして二人の会話はサクサク進んでいく...。

それを見た時の私の脳みそは爆発状態。ニューロンが弾けてました。

何だこのコミュニケーション!!

と思って見ていました。

もちろん、ボランティア隊員が普段、務めている現場で必死に練習したからこそ、「ゾンカ語の手話」ができるわけなんですが、それを頭の中で構成してるのは日本語だったり英語だったりました。

それで通じ合える2人を見ていて、
何だか......すごすぎ~!!という気持ちになりました。

まさに、"言語を超えてる~!!"と感じた訳です。

正確には、お互いが通じ合える言語が「手話」だった、と言ってしまえば、それは正解でそこまで話は広がりません。しかし、私はその時、衝撃を受けて、「感動」しました。

ヘレン・ケラーさんの名言より...

"The best and beautiful things in the world cannot be seen nor even touched, but just felt with the heart"
(世界で一番美しいものたちは見ることも触れることもできません。しかし、
心で感じることはできます。)*3

感動すること、衝撃を受けることは人それぞれで違いますよね。今回は比嘉自身が2019年で初めて味わった感動と衝撃を文字に起こしてみました。

感動したこと、衝撃を受けたこと、
それを感じられること、そして「感動」を与えてくれる人たちが周りにいること。感謝の気持ちでいっぱいな比嘉です。

#感動したこと #ブータン #繋がる

引用集!ありがとうございます。
*1 https://www.omniglot.com/writing/dzongkha.php
*2 https://www.facebook.com/JICABhutan/
*3 https://www.meigenworld.com/helen-keller/

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