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TEAM i 郡山 育成コンセプト

私が今マネジメントをしているTEAM i郡山は小中学生が活動するバレーボールのクラブチームです。

今回はTEAM i郡山の育成コンセプトを紹介します。

1、ポジションを固定しない

TEAM i郡山ではポジションを固定していません。所属する選手達はバレーボール経験者の子達で部活動にも所属しているため自分が今までやって来たポジションはあります。

しかし私達のチームでは様々なポジションが経験出来る様に練習、試合を行います。

その目的としては「選手の可能性を広げる」事です。

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例えば今までアタッカーだった選手が次のカテゴリーではセッターをやる事になるかもしれません。

もしかするとリベロだった子が身長が伸びてアタッカーをやる事になるかもしれません。

そうなった時に「今までそのポジションやった事ないよ、、」とならない様に様々なポジションを経験させてあげたいと思っています。

出来る、出来ないではなく経験をする事が大切です。

今出来なくても経験をしておく事で次のカテゴリー進んだ時の選択肢が増えます

それに色々なポジション出来た方が楽しいですからね。

2、エースを作らない

TEAM i郡山にはエースという存在はいません。集団競技の利点は責任や役割を分散出来る事です。エースという存在がいるとどうしてもその選手に責任や負担が集中してしまいます。肉体的な負担が大きくなると怪我が発生する可能性も高くなります。

しかし育成年代では早熟傾向の選手に頼った方が勝つ可能性が高くなる現状もあります。
特にバレーボールのような身長の高さが大きなアドバンテージになる競技においてはチームに高身長の選手がいるとその選手の負担が大きくなる傾向があります。

目の前の試合に勝つことはもちろん大切ですが育成を行うのであれば長期的な目線で選手のマネジメントをしていく必要があると考えます。

3、キャプテンがいない、上下関係もないチーム

そしてTEAM i郡山にはキャプテンもいません。

「え、キャプテンがいないなら誰がチームをまとめるの?」と思われるかもしれませんが、TEAM i郡山は自主性を重要視しているチームです。

「キャプテンが言わないと誰もやらない、キャプテンが動かないと誰も動かない」となってしまうのは自主性があるとは言えません。

チームの1人1人が自主性を持ち行動できればキャプテンは必要ないと思います。

そして上下関係もありません。
後輩はボール拾いや荷物持ち、掃除をするなんてこともありません。
学年関係なく全員で練習をしますし、掃除も全員でします。

その都度自分の役割を考え行動が出来る選手の育成を目指しています。

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4、補欠を作らない

TEAM i郡山には補欠がありません。
チーム全員が試合に出場します。
その理由は試合に出る事で成長して欲しいと思っているからです。
試合では普段練習している時とは違う緊張感感、環境でプレーをする事になります。
練習で上手く出来ていても試合では上手く出来ない事、試合でしか起こらない事がたくさん起きます。
それは試合に出ないを分からない事です。
それらを経験する事によって選手達は大きく成長すると思います。

「バレーボールが上手くないと試合に出てはいけない」というルールはないので育成年代は特に競技力や経験年数に関わらず試合に出た方が良いと思っています。

補欠がなくなり全員が試合に出られる様になると競争意識や向上心がなくなると思われるかもしれませんが、試合に出られるとわかっているので練習も一生懸命取り組む様になります。

5、目指すのは強いチームではなく幸せなチーム5

 TEAM i郡山の一番の目標は大会で優勝する事でも全国大会に出場する事でありません。

バレーボールを通じて幸せになる選手を増やす事です。

減ってきてはいますがいまだにスポーツ現場での悲しい話を聞きます。

そんな悲しい思いをする選手を一人でも減らすための場所にTEAM i郡山がなれれば良いなと思っています。







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