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読書の記録 こだま『夫のちんぽが入らない』

『夫のちんぽが入らない』タイトルを見ただけで「これは買わない」と決めてしまう人もいるかもしれない。実際私がそうでしたが、しかし、外側に表れているものなど、そのものの所詮上っ面でしかないのだ。例えばそれは、いつも自慢げに己の知識をひけらかしてくる知識マウントおっさんが、それだけしか脳がないおっさんではないのと同じことであり、そういうおっさんをなるべく遠ざけながら生きている私がいえたことではないのですが。

タイトルのまま。「夫のちんぽが入らない」"私"のお話です。夫のちんぽが入らなければ、当然、子供を産むことができません。(もちろん他に手段はあり、その手段を試みたりもするのですが)しかし、"私"は身の回りの人たちから「そろそろ子供は?」なんてデリカシーのないことを聞かれても「いやぁ、うちは夫のちんぽが入らないから子供は無理なんですよー」とは言えません。笑って誤魔化して通りすぎるのを待っていても無神経な人たちは、子供のいる家庭の素晴らしさとか、子供がいないことで苦労する老後のこととか、子供がいないことによるデメリット及び子供がいることによるメリットを懇々と説いてくるんですが、それが親切心であればあるほど言われる側は苦しくなる。「欲しくてもできないあなたの気持ち、わかるわよ」なんて言われても、夫のちんぽが入らない気持ちなんて絶対にわかるはずがないのです。

外側に見えているものだけで判断して、無自覚に人を傷つけ苦しめ奈落の底に突き落としていることが、私もあるかもしれない。逆ならよくあることだから、きっと私もやっている。表にどうしても出せないことが人それぞれあると思う。夫のちんぽは入ったとしても、何かしら人は問題のあるちんぽを持っていると思う。別にちんぽじゃなくてもいいんやけど。自分のちんぽばかり大事にするんじゃなくて、他人のちんぽも大事にしなければと思いつつ、それでも私はやっぱり上っ面で他人を判断してしまうところがあってしまうんですよね。

夫のちんぽが入らないだけの話ではない。

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