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読書の記録 池波正太郎『剣客商売〜天魔〜』

剣客秋山小兵衛・大治郎父子が江戸を舞台に胸がすく大活躍をみせる剣客商売シリーズ第4作。小兵衛も大治郎もこの巻では下痢に悩まされるところが私としては嬉しい。剣術では右に出る者のいない豪傑が私と同じくお腹ぴーぴーに勝てない場面を読んでいると私も豪傑なのではないかと錯覚するのです。表題作『天魔』ではさしもの小兵衛も殺られるんじゃないかという剣の遣い手が出てきたのでドキドキしながらページを捲ったんですが、びっくりするくらい呆気なくやられてしまったのには拍子抜けしました。下痢に悩まされている小兵衛のことを医者の小川宗哲先生が「毛饅頭を処方しとけば治るだろう」と大治郎に伝えるのですが、大治郎は毛饅頭がわからない。私も毛饅頭がわからないから検索してしまいました。面白いです、剣客商売。

#令和4年読書の記録
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