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映画鑑賞の記録『青春弑恋』

先週のエブエブで令和5年の私の映画ライフは見事なスタートを切り、今週観たのは「青春弑恋」。「せいしゅんしれん」と読みます。これがまた面白くて自分の引きの強さに惚れ惚れとしてしまう。

観てる最中、「パルプフィクションみたいやな」と思ったんですが、観終わってからパンフレットを見返してたら釜山プログラムノーツ(これが何なのかよく知らないのですが)の「もしタランティーノの『パルプフィクション』を若手俳優陣と台北で撮影したのなら、それは『青春弑恋』になったであろう」というコメントが載っていて、ほんまにその通りやと思いました。やたらタバコを吸う場面が多いところもパルプフィクションっぽかったし、それもポイント高かった。ホー・ウィディン監督、注目やで。

こんなに負の連鎖って続きますかね、っていう展開で男が奈落の底へ落ちていくんですけど、その男の凝縮された気持ち悪さが、甚だ気分悪く、且つ、残念ながら自分だってあれだけ連鎖が続いていけば、あの男みたいなことになりかねへんぞ、と。あんな当事者になってしまったら終わりやぞ、とゾゾっとしたのは「もし自分が」と思ってしまったが故でして、そんなことを考えさえしなければ、見ようによっては昔のダウンタウンのコントを観ているようでもあり、「シュールやな〜」とつぶやきながらゲラゲラ笑えてしまうタイプの映画でもあった気がする。何回も何回も、シリアスな場面で繰り返し、ショパンの同じピアノ曲(タイトル知らんし、ショパンかも実は曖昧)が流れるのも途中、笑えて笑えて仕方なかった。

あと、コロナ禍でソーシャルディスタンスをうるさく言われた身で観るとキスシーンが濃厚すぎて、あれ?キスってこんなにやらしかったっけ?って思いました。人によっては気分の悪くなる映画やと思いますけど、人間の業を丸裸にしたら、やっぱりこのくらいグロくなるんじゃないかと思う。すごく面白い映画でした。

#映画 #映画鑑賞 #映画がすき
#京都シネマ #青春弑恋

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