見出し画像

今ShopifyでECを運営するなら個人的に試したいアプリ・サービス(2022年1月暫定)

こんにちは。中島です。元気ですか?私は自分が怖くなるくらい元気です。

フィードフォースグループの一員として働くことで、過去EC事業者側にいた時は知らなかった良アプリや、価値を再発掘できたアプリを最近になって知る機会が増えてきました。

あの時知ってたらな~という気持ちもありまして、ここでnote化して供養させてください。目に触れているサービスに偏りがめちゃくちゃあるので、そこはご留意ください。


集客サービス・アプリ編…の前に、前提の話

EC事業者さんが読まれた際に自分事化しやすくなることを狙って、「集客」の項ではアナグラムで提唱している"運用型広告7タイプ理論"を参考に、分類したうえでサービス・アプリを紹介していきますね。

画像1

自社ECでこれからの立ち上げを想定すると、ニッチタイプ、オリジナルタイプ、有名ブランドタイプ、総合タイプBのいずれかに当てはまるケースが多いのかなと思います。

・ニッチタイプ
剣道、柔道など比較的マイナーなスポーツの備品。冠婚葬祭のいずれかに対応したオケージョナルな商品。必要性に応じて購入する商品だが、競合が少ない傾向。検索面が主戦場になりがち。
・オリジナルタイプ
サプリやコスメ、コンプレックス商材など。知名度は低いものの、コンプレックス解決といった衝動買い要素があるため、検索よりもディスプレイ広告やSNS広告が主戦場になる。
・有名ブランドタイプ
ロレックス”デイトジャスト”やカルティエ”タンク”、ブルガリ”ブルガリブルガリ”といった(全部時計やん)、ブランドを指名して購入する商品がここに入ります。グッチやシャネルもここですよ。ブランドを指名して購入するので、検索連動型広告(特に指名検索と指名KW狙いのショッピング広告)は費用対効果が合いやすいです。※ただし、ガチの高級ブランド品ゆえに広告費をかけやすい面もあり、割り切って認知向けのSNS広告施策を行う傾向もあります。

画像2

(見よ、これが有名ブランドタイプの検索面だ。ブルガリのブルガリ・ブルガリ欲しいな。)

・有名ブランドタイプ(続き)
これからECを始める方がいきなり有名ブランドタイプになることはないですが、知名度のあるモデルを起用したり、インフルエンサーに紹介されて話題になったりすると指名買いが増え、疑似的に有名ブランドタイプと化します。裏原ストリートブランドは、有名人に着てもらうことで疑似的に有名ブランドタイプになり、そのまま定着して本当の有名ブランドタイプになったりしています。原宿ドリームだ…。
・総合タイプB
高級なお菓子やお花など。自分のためにも使えて(衝動買い)、かつギフト需要(指名・計画買い)もある。
ちなみにバーティカルタイプについても補足すると、並行輸入品のディッキーズや中国・韓国のドロップシッピング系の商品がわかりやすい例ですかねー。小売りでなければSUUMOみたいなポータルサイトも含まれます。何とかしてLTVを上げることで、許容CPAの殴り合いに勝って検索面を取りに行くか、何らかの付加価値をつけて他タイプに持っていくかになります(自社HP内のモデル起用で疑似的に有名ブランドタイプなど)。自社ECなら後者の打ち手ですかな。

他の7タイプ理論についてはFREE WEB HOPEさんとアナグラムで行ったセミナーレポートが表に出ているものだとわかりやすかったです。

以下より各アプリやサービスを紹介しますが、仮に7タイプ理論に当てはめるなら、相性の良いタイプも私見で記載します。ただし、そもそも"運用型広告7タイプ理論"は運用型広告のフレームワークですし、これがアナグラムの公式見解ではないことはご留意いただければと思います。

【集客編】

無料アプリ:Googleチャネル

特に相性が良いタイプ:すべて

ShopifyからGoogle広告に出稿するぞ!という話になると、なんかもう「始まりのアプリ」ですね。ポケモンならミュウです。使ってみたいというか使っていたの域ですが、一応紹介です。

※ShopifyからGoogle広告に出稿するときの注意点
Googleチャネルをインストールし、アプリからGoogle広告アカウントを解説する手順で進めてください。
この手順でないとShopify経由のGoogle ショッピング広告の出稿がややこしくなったか、できなかったと記憶しています。

面倒なタグのインストール無しでコンバージョントラッキングができるようになります。また、Shopifyの商品データを自動でフィードに変換して連携してもらえるので、非常に手軽にショッピング広告にトライできます。

広告費の実費以外の費用はかかりませんし、発売した直後から商品が売り切れてしまうモデルの事業者さん以外は、ほぼほぼ導入して良いんじゃないでしょうか。

有名ブランドタイプで指名KW中心、しかも同じ商品はほとんど別のサイトで販売されていないという場合は、このアプリだけで事足りてしまうケースもありそうですね。

有料アプリ:dfplus.io

特に相性の良いタイプ:有名ブランドタイプ"以外"のすべて

Shopify謹製・無料のGoogleチャネルの有用性を強調しましたが、足りない部分も多々あります。
記憶ベースの話になりますが、Googleチャネルだと埋められない・いじれないカラムがあったり、Shopifyの商品名とフィードの商品名がイコールになってしまったりという難もありました。

非指名系のKWでも獲得していきたいとなると、Googleチャネルだけでは物足りなくなるのも事実です。(つまるところ、有名ブランドタイプの一部以外ではGoogleチャネルだけで伸ばしきるのは結構大変かもしれないですな。とほほ。)

また、広告運用、とくにデータフィードの運用に熟達した担当者がいない限りは、改善施策を回すことって結構難しい印象です。

「商品タイトルを非指名検索にもうまく表示されるように最適化したい」「改善アドバイスが欲しい」といった願望にハマってくるのがdfplus.ioになります。(Googleチャネルがミュウならdfplus.ioはミュウツーですな。)

dfplus.io の機能一例
・Google検索ボリュームを加味した、Google商品フィードのタイトル自動最適化
・Google商品カテゴリの設定・修正
・注力商品の広告強化、非注力商品の広告除外のための設定
・広告表示プレビュー
・商品に応じた、ブランド名など特定文言の追加/削除
・データフィードの5段階評価と具体的な改善アドバイス表示
・複数媒体・複数サイトの商品データを一元管理

グループ会社のサービスであまり間違った説明をしちゃったりすると顔が立たないのでこれくらいにしますね('ω')


有料アプリ:PageFly

特に相性の良いタイプ:オリジナルタイプ

こちらはノーコードで使えるShopify専用のページビルダーアプリです。
まだ知名度が低い商品を売っていく場合はLPでお客さんを口説き落とす必要があるのですが、Shopifyのデフォルトのテンプレートだと説明が淡泊になりがちです。
そこでページをいじりたくなるわけですが、ShopifyがLiquidという独自の言語を使っていたり、まぁそもそもwebサイトの制作ができる人材が見つからなかったりします。そこでこういったノーコードのアプリがありがたく感じられます。

海外アプリなのでサポートは期待できないですが、勘である程度進められる人なら問題なく使えそうです。

サンプルページ:https://storefly.pagefly.io/products/cotton-shirt

ほかには以下のような類似アプリもありました。

有料アプリ:Shogun

特に相性の良いタイプ:オリジナルタイプ

このあたりのページビルダーは、前職にいた際に、インフルエンサー軸で売上を伸ばす系統ではない方のブランドで試したかったなーと思います(当時はこの辺の打ち手を深掘ってなかったので、仮定法過去完了です⤵)

ただしいずれも、化粧品やサプリなどの広告でよく見る雰囲気のLPを作ろうとすると画像を作ってはめていく流れになり、自前で制作するとなると最低限フォトショ・イラレを扱えるデザイナーさんの手助けが必要になりそうな点は留意すべきですかね。

有料アプリ:まるっと集客

特に相性の良いタイプ:オリジナルタイプ

オリジナルタイプであればディスプレイ、SNS広告と同じくアフィリエイトも相性が良いです。
ハックルベリーさんのまるっと集客はA8.netといったASPとの連携に加え、Google広告,FB広告に関しても成果報酬で広告運用を委託できるそうです。今後通常のGoogle広告、FB広告同様のクリック課金での運用も準備中とのことでした。

余談ですが、CVベースの成果報酬・クリック課金のいずれが良いか、というのはリスクとアップサイドをどう捉えるかに寄ると思っています。
成果報酬の場合は媒体, ツール or 代理店がリスクを負うことになるので、守りの運用になってスケールしにくいか、手数料率が高めになるかというデメリットもあります。Google広告でも一部のメニューでコンバージョン課金が選べますが、結構シュリンクしてしまう印象があります。一方クリック課金の場合は、利益が出ない水準まで広告費が掛かってしまうリスクを広告主が負う一方、新しい施策やターゲットにトライできる分、上手くいった場合の売上が伸びやすいです。

そういう意味では、今後成果報酬とアフィリエイトの2つの選択肢ができるのは期待できますね。


◇インフルエンサー施策

特に相性の良いタイプ:有名ブランドタイプ、オリジナルタイプ

この施策に関してはアプリでサクッと導入みたいなものは無いです。
自力で商品&ターゲットと相性の良いインフルエンサーの方を探して事務所に連絡を取っていくので、結構大変です。(事務所に所属していなければ本人にDM。)
ある程度予算がある前提になってしまいますが、企画から相談に乗っていただける事務所さんもあるので、そちらの紹介になりますかね。

プロダクション:Nateeさん

Tiktokに強みを持つ会社さんで、企画から一緒に取り組んで結果を出されているというのが傍から見て伺えます。(個人的にTwitterをフォローしているのと、弊社ボスとたまに絡んでいるのを見るので…)

個人の経験としてはプロダクションの方に企画をお願いする方向の依頼をしたことが無いので、企画から立案してもらう座組で進めた場合の効果は非常に気になります。りょーけんさんはビッグマウスではない方なので、こういうツイートをするってことは結構売上に繋げてるんじゃないかな、、、、、、実際の話を教えてくれないかな、、、、、


【CRM編】

ShopifyでCRMを行うとなると、LINEとアプリがキーチャネルですかね。第3の選択肢としてメールもあるのですが、LINEと比べると開封率で見劣りするので、個人的にはあまり好きではなかったです。兼務しまくってる中でそもそも開封率が低いと全然やる気が湧かなかった・・・。

CRMは特にタイプで合う合わないが分かれることが少ないかな、と思います。

有料アプリ:CRM PLUS on LINE

特に相性の良いタイプ:すべて

もともとSocial Plusという名称でしたが、最近リニューアルされました。
アカウント作成時やログイン時にLINEと連携する導線を設けることができるのですが、その際にデフォルトでLINE公式アカウントへの登録の導線も設けられるので、ともだち数を飛躍的に伸ばせそうなのでずっと気になってました。が、自分の前職時代では、まだShopifyと連携していなかったんですよねぇ…。

LINE公式アカウントは一定の通数から従量課金に変わるため、ある程度ともだちの数が増えてくるとセグメントを作って配信しないと費用対効果が悪化するのですが、本アプリを使うとサイトのデータからセグメントをかけられるのもとても頼もしかったです。

あの時から連携してたらなぁ…。


有料アプリ:Appify

特に相性の良いタイプ:すべて

Shopifyをアプリ化するAppifyというサービスも強力そうで気になっています。アプリにするお知らせ・プッシュ通知を送ることができるので、新商品の発売や再入荷のタイミングでお客さんに通知できます。

抽選販売の機能もついてるんですねぇ。


【物流編】

この項目は、自分が今シッピーノの事業責任を負っているため、何を言っても我田引水な説明になってしまいそうなので、各サービス名とリンクだけ貼ります。あとはご自身で調べてください。

自分から言えることは、もし自動出荷の体制づくりを検討されていたら、一度シッピーノにご相談ください。これだけです…。


有料アプリ:shippinno(シッピーノ)

有料アプリ:LOGILESS(ロジレス)

有料アプリ:OPENLOGI(オープンロジ)



おわりに

今後も新しいアプリやサービスを知る機会が生まれると思うので、都度まとめようと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?