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酔いざめの水

2021年9月

ムード歌謡の特徴の一つに、「男が女の立場で歌う」というのがある。
そこに登場する女のイメージは大抵、男にとって都合のいい女。

例えば「酔いざめの水」の中で一人称で語る主人公を、「男に騙された水商売の女」だと仮定してみる。それではその「水商売の女を騙した男」は、どんな奴か。酔いざめの水のおいしさ、冷たさを知る、そんな女にした罪な男は、一体どんな奴なのか。

それはきっと、ブランデー片手に遠くを見つめるチョビ髭のダンディ。
そう、犯人はレコードジャケットの男。

EP「酔いざめの水/恋はいじわる」ケニー池田

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