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ムード歌謡の特徴の一つに、「男が女の立場で歌う」というのがある。 そこに登場する女のイメージは大抵、男にとって都合のいい女。 例えば「酔いざめの水」の中で一人称で語る主人公を、「男に騙された水商売の女」だと仮定してみる。それではその「水商売の女を騙した男」は、どんな奴か。酔いざめの水のおいしさ、冷たさを知る、そんな女にした罪な男は、一体どんな奴なのか。 それはきっと、ブランデー片手に遠くを見つめるチョビ髭のダンディ。 そう、犯人はレコードジャケットの男。
2021年9月、息子の気ままなお絵描きと、映画『空白』に触発されて、不惑にして絵筆を取る。 そうして最初に描き上げたのが、これ。 趣味で収集するシナモンフィーリン(byチャーリー宮家)なレコードジャケットなどを題材に、真似て描いてみます。 その一部を、これから順に紹介しましょう。 どうぞ温かい目でお見守り下さいませ。