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空から降ってくる豆のようなもの【怪談・怖い話】

人生で三度、奇妙な心霊体験をしたことがあります。 その度になぜか空から豆のようなものが降ってきます。 一度目、二度目は築100年超える京都の祖母宅のお風呂場で奇妙な足音が続いた際、建物の屋根になにか固い豆のようなものがパラパラ落ちてくる音がしました。この頃、取り憑かれたように夜の京都の神社巡りをしていました。 乃木神社に行ったあとの出来事でした。実は、京都の神社は多くの伝説や怪談が伝わる場所で、特に夜の参拝は「もののけ」や「霊」を呼び寄せると言われています。乃木神社も例

イマジナリーフレンド【怪談・怖い話】

これは幼少期の話で、今も続いてるお話 幼い頃、僕は都内の工場地帯近くのマンションに引っ越した。最初の数週間は特に変わったことはなかったが、ある時期から母が奇妙な光景を目撃するようになった。 僕が一人で玩具で遊んでいる時、何もない空間に向かって「ミカちゃん」と呼びかけたり話しかけたりしていた。母は最初、僕のイマジナリーフレンドだと思っていたが、なかなかやめないので、僕がミカちゃんに話しかけている時には注意するようになった。 豆知識:イマジナリーフレンド通常児童期にみられる

お菓子配り【どんでん返しミステリー】

つい先日、友人と映画を見に行った帰りに変な女に会った話。 その日はレイトショーで映画を見てて、最寄りの駅に着いたのは22時半頃だった。 友人がそのまま家に泊まるって言い出したから、食料調達がてら、2人ですぐそばのコンビニに寄った。コンビニ前は塾帰りっぽい少年が五、六人たむろしてて、まあまあ騒がしかった。 その脇を通り過ぎて、朝飯と適当に酒とかつまみも買って退店。多分15分もかからなかったと思う。そしたら外がなんか異様に静かで、いつの間にか少年たちも居なくなってた。 一歩