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最高の人生の見つけ方

バケットリストとは?

皆さんバケットリストって、聞いたことありますか?「死ぬまでにやりたいことリスト」のことで、『最高の人生の見つけ方(原題:The Bucket List)』という映画に登場します。

この映画は、余命半年と宣告された2人の男(ジャック・ニコルソン と モーガン・フリーマン)が、人生でやり残したこと、死ぬ前に叶えたい夢のリストを作成し、病院を抜け出して実現していく物語です。日本でもリメイクされましたね。

お金のためだけに生きてきた大富豪、家族のために自分を犠牲をしてきた真面目だけが取り柄の男。名優が演じる対照的な2人が「本当に大切なもの」に気づいていくストーリーは、まさに笑いあり涙あり。おススメです。

どう作るの??

丁寧に解説したウェブサイト、専用の手帳、アプリなどがあるので、それらを参考にしてください(丸投げ)。基本的には、思いつくままにやりたいことを言語化していくだけです。ポイントは、時間、お金、能力といった制約をなるべく取り払って考えること。

なかなか浮かんでこない場合は、「ワーク」「ライフ」「経験」「お金」「健康」「人間関係」「趣味」といったカテゴリーに分けて考えると、見つけやすいかもしれません。

100個書き出そうなどと言われることも多いですが、僕のリストは現在50個ぐらい。Evernote に書き溜めて、スマホからいつでも見られるようにしています。

【こう の バケットリスト(抜粋)】
■ 妻と世界一周旅行にいく ※本人の同意なし
■ 息子たちとの二人旅 or 三人旅 ← 実現!!!
■ 宇宙にいく
■ 日本100名城を制覇する
■ また海外留学する ← 半分達成(合格したけど留学できず・・・)
■ TOEFL 110点 とる
■ Cambridge英検 CPE をとる
■ 映画やミュージカルを英語で心の底から楽しめるレベルになる
■ ラスベガスのカジノで一晩で100万円使う
■ 生涯の居場所となるようなコミュニティを持つ ← 達成!!!
■ 日本一の寿司屋で好き放題食べる
■ 子どもの夢の実現を全力で応援する
■ 両親を看取る
■ 大切な友人たちとの関係を絶やさない
■ ヨーロッパ、アジア、アメリカで働く ← 残すはアメリカのみ
■ ポートフォリオワーカーになる
■ 国内外で多拠点生活をする
■ 本を出版する
■ 大学などで講義を持つ

バケットリスト作成 = 人生の優先順位づけ

日々忙しくしていると、目の前の仕事や雑事に追われてしまい、自分にとって大切なものを忘れてしまいがちです。というより、本当に大切なものの存在に、気づかずに過ごしていることも多いです。

そんな中、リストを作る作業を通じて、自分の人生における「重要だけど緊急ではないこと」が浮かび上がってきます。それらを、言語化し、定期的に見直し、期限を設けていくことは、人生における優先順位の決定に他なりません。

そして、不思議なもので、定期的にリストを見て、修正していくことで、自分の意識と日々の行動が、自然とそれらの達成に向かっていくのです。

昨年、コロナによる完全在宅勤務と飲み会の自粛によって、自由に使える時間が飛躍的に増えました(飲みすぎ疑惑)。最初はNetflixを見たり、ゲームをしたりしてダラダラと過ごしていましたが、横には中学受験に向けて必死に勉強する次男の姿。親父がぐーたらでは示しがつかないということで、ふとリストを眺め、「いつかまた海外留学する」を実行することに決めました。

それから半年間、空いた時間のほぼ全て、毎日5-6時間を受験勉強にあて、今年初めに シカゴ大 と INSEAD のExecutive MBAに合格することができました。バケットリストを見返すことで、「いつかやりたい」が「今でしょ!」に変わったのです。

ちなみに、急な転職により入学を延期したので、正確に言うとまだ夢は叶っていません。それでも20年前の留学時代に掲げたMBA合格という目標を果たせたことは、大きな自信になりました。何より、息子と一緒に机を並べて勉強を頑張れたのは良い思い出です。

人が死ぬときに後悔すること

やりたいことの言語化にあたっては、「人は死ぬときに何に後悔するのか?」から逆算して考えるのも有効です。僕が参考にしたのが、『死ぬ瞬間の5つの後悔』という本。類書や似たような研究が他にもありますが、本書によると、人が死を目前にして後悔するのは次の5つだそうです。

① 自分に正直な人生を生きればよかった
② 働きすぎなければよかった
③ 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
④ 友人と連絡を取り続ければよかった
⑤ 幸せをあきらめなければよかった
『死ぬ瞬間の5つの後悔』 ブロニー・ウェア著 仁木めぐみ訳 新潮社

どれも痛いほど刺さりますが、僕にとって特に大きかったのが ① でした。会社名、肩書、給料、世間体、周囲の期待とか、そういったものは二の次で、自分らしい自由な生き方、働き方をとことん目指したいと感じ、それに気づけたことですごく心が楽になったのです。

死ぬ間際になって、「自分が本当にやりたかったことをやり残した」と感じる。想像するだけで辛いことです。ましてや、仕事と違って人生のデッドラインは誰にもわかりません。明日死ぬかもしれない。だから、少なくとも優先順位ぐらいは今すぐにでもつけておきましょう。先送りにしたまま、やり残してしまわないように。

最後に

現実逃避して理想ばかりを追い求めていても、目の前の課題や悩みは解決しません。それでも、忙しい日々の中で折に触れて立ち止まり、バケットリストを作り、見直してみることは、最高の人生を見つけるためのひとつのきっかけになるかもしれません。

人生のバケツ、あなたはどう満たしますか?

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