老害!余生を緑に囲まれて暮らしたい老人の願いとは・・
いろいろな人生がある。
ある老人は、余生を緑に囲まれて暮らしたいそうだ。
土地を購入して100本以上の植栽を庭に植えた。
緑に囲まれて暮らしたい。
この夢を彼女は実現したのだ。
しかし、10年経過しこの植栽は4m以上に伸びた。
ここは、第一種・第二種低層住居専用地域に属する閑静な住宅地。
高齢夫婦だけが住んでいるわけではない。
近隣住民も狭い土地で暮らしているのだ。
そこに100本以上の植栽を植えて、伸び放題で暮らされたらどんなことが起こるか?
支柱にしていた木は朽ちてしまう、台風で近隣住民の敷地に飛んでくる。
1年中、近隣住民の敷地に枯葉が落ちてくる。
植栽で近隣は日陰になり、苔が庭にはえるようになった。
そう、高齢夫婦は植栽は大量に植えたが近隣住民のための対策はまったくしていないのだ。
土地を販売した不動産会社は、「ふつうはこれだけの植栽を植えたら近隣住民に迷惑をかけないようにフェンスを最低限しますけど」
そう言っていたな。
植栽が伸び放題で、近隣の敷地に越境している。
注意をしたら、「造園業者に任せている」という。
でも、造園業者は毎日来てくれるわけではない。
土地所有者は、老夫婦なのだ。
余生を緑に囲まれて暮らしたい。
老夫婦の願いは近所迷惑となっている。
しかし、本人たちは満足はしていても周囲がどれだけこの10年間我慢してきたかを理解しない。否理解しようとしないだろう。
緑があることはよいことだと思う。
だけど、それには限度がある。
田舎で隣に誰もいない土地であれば、どれだけ大量の植栽を植えようと勝手だ。しかし、ここはド田舎ではない。
都会でこんなことをしたら、近隣住民に迷惑をかけることは子供でも想像できないか?
そんな想像力が働かない高齢夫婦に私は驚きを隠せない。
自分はこんな人間にならないぞと生きている。
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