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ハッカソンって面白い!参加者が語る都知事杯ハッカソンの魅力

これまでもシン・トセイnoteでご紹介してきた「都知事杯オープンデータハッカソン」。今年度は6月1日からエントリー受付を開始しました(締切は7月21日となっています)。そこで今回は、より多くの方に都知事杯について知っていただけるよう、6月15日に実施したトークイベントで、昨年度参加者の方にハッカソン参加のきっかけや魅力などについて語っていただきました。
「都知事杯ハッカソンって何?」という方やハッカソンへの初参加を考えている方、システムエンジニアではない方も必見です!

「ハッカソンって何?」という方は是非これまでの記事をご覧ください。


イベント登壇者(左からZガード鬼村さん、礒本さん、さかいめ工藤さん、川合さん)

当日の様子はアーカイブ公開もされていますので、是非ご覧ください!

「上京物語」〜東京の運命の街選びをサポート〜

今回のイベントでは、過去の都知事杯受賞者の声をお届けしました。
はじめに、昨年度都知事杯(最優秀賞)受賞チーム「Zガード」の礒本さん鬼村さんにご登壇いただき、開発した「上京物語」をご紹介いただきました。

移住先を決める際に、どの街に住むべきか迷ってしまうことはありませんか?「上京物語」は、その答えを見つけるためのサービスです。

「上京物語」イメージ

「上京物語」は、都が公開しているオープンデータの中から、公共施設や交通、防災などに関する様々な情報を活用して作られたサービスです。自身の価値観やライフスタイルに関する質問に答えると、AIが東京都内3000を超えるエリアから「あなたが住むべき理想の街」を見つけてくれます
サービスは既にリリースされているので、誰でも利用可能です。このサービスを通じて、あなたが理想とする生活が送れる新たな街に出会えるかもしれません。

"エンジニアではなくても参加できる"ハッカソンの魅力

次に、礒本さんと鬼村さんに「上京物語」誕生の経緯をお聞きしました。
多くの質問が寄せられた中で、特に注目すべきは「ハッカソンでのチームビルディング」についてです。

都知事杯ハッカソンには、個人でもチームでも参加可能です。まだチームが決まっていない参加者の方は、アイデアソンやグループディスカッションにより、取り組みたい行政課題やターゲット、実現したいことなどについて話し合い、方向性が合致したメンバーでチームを組成します。事務局としても、行政課題の特定やメンバーのマッチングなどにより、チームビルディングをサポートしています。

礒本さん自身はエンジニアではありませんでしたが、「アイデアだけで参加可能」という都知事杯の電車中吊り広告を見て参加を決意したそうです。そして、礒本さんから誘われた鬼村さんもまた、アイデアを形にするのはエンジニアしかできないと思っていましたが、「ハッカソンを通してエンジニアではなくてもアイデアを形にする経験を得られた」と語っています。

ハッカソンの醍醐味は、普段なら絶対に出会わないような人たちがチームを組み、同じ目標に向かって取り組んでいけることです。アイデアを持っている人、技術を持っている人、デザインが得意な人など、様々な人が出会い、意気投合してチームを組める場をハッカソンは提供します。

「Zガード」の皆さんも、ハッカソンを通じて知らないメンバー同士が出会い、サービス化へと至るまでのプロセスを共に歩んできました。エンジニア以外の人もそれぞれがそれぞれの役割を果たし、出会ったばかりの他のメンバーと共に議論を重ね、このサービスは完成しました。

イベントでは多くの方からご質問をいただきました

ハッカソンに参加したいと思っているけれど、一人で参加しても大丈夫か不安に感じている方々からも多く質問がありました。
ハッカソンはただ単に技術を競う場だけではなく、共に成長できる新しい仲間を見つける絶好の機会でもあります。ハッカソンではエンジニアだけでなく、様々なスキルや経験が必要になります。エンジニア・デザイナーではない方や、ハッカソン未経験の方もぜひご参加ください!

「行政お得くん」〜東京での節約術を簡単に見つける〜

続いて、チーム「さかいめ」の工藤さん川合さんにご登壇いただき、開発した「行政お得くん」をご紹介いただきました。

「皆さん、損してますよ。」
これがチーム「さかいめ」の第一声です。都民の方の中には、自分が受けられる行政サービスの存在を知らず、サービスを利用できない方もいらっしゃいます。そのような方に向けて、簡単な条件を設定するだけでお得に利用できる行政サービスやイベントの情報を提供するのが「行政お得くん」です。

「行政お得くん」イメージ

「行政お得くん」は、住んでいる場所や通勤区間、生活圏にフィットしたお得な行政サービス情報を収集し、有効に活用するためのスマートフォン向けのウェブサービスです。居住地域に点在する公共施設や行政サービスなどをユーザーの目的に応じて表示することで、有益な情報を簡単に入手することができます。
「行政お得くん」は、行政サービスをより利用しやすくすることを目指しています。行政サービスを身近に感じることで、東京への愛着がもっと深まるかもしれません。

ハッカソンの魅力とサービス開発の舞台裏

開発者の工藤さんと川合さんに質問をしながら、ハッカソンの舞台裏を紐解いていきましょう。

「さかいめ」のお二人にも、ハッカソンへ参加したきっかけを聞いていきます。もともと大きなデータを映像化することに携わっていた工藤さんは、「オープンデータ」というキーワードに惹かれて参加を決めたそうです。エンジニアの川合さんは、このプロジェクトに参加するまで行政サービスとの接点はありませんでしたが、会社の元上司だった工藤さんからの誘いがきっかけで、ハッカソンを「一緒に何か作るチャンス」と捉え、飛び込みました。

そんなエンジニアのお二人ですが、意外にも最初は具体的なサービスのアイデアはなかったそうです。プレイベントやチーム内でのアイデアソンで出てきたいろんなアイデアを足し合わせて、サービスのコンセプトが固まってきました。

また、自身の経験やスキルなどからハッカソンへの参加を不安に思っている方からも質問が寄せられました。
「独学でも参加できますか?」という質問に対して、工藤さんは、「昨年度の参加者には、エンジニアの経験がなくても実際にシステム開発まで行った人もいました。"自分が何者か"はあまり意識せず、"いろんなことができること"を楽しむのがいいのかなと思います」と語りました。

ハッカソンをきっかけに知らないメンバーで集まった「Zガード」のみなさんとは対照的に、「さかいめ」のみなさんはもともとお知り合いでしたが、ハッカソンを通じてより仲が深まったそうです。事務局としても、ハッカソンをきっかけにさまざまな交流が生まれて非常にうれしく思います!

プレイベント・本エントリー参加受付中です!

ハッカソンはシステムエンジニアだけのイベントではありません。
3回目の開催となる今年度は、より多くの方にご参加いただくため、サービス開発を目指す「社会実装部門」に加え、オープンデータの活用等に関するアイデアを幅広く募る「アイデア提案部門」を新たに設けました。
「⾏政課題を解決したい!」という想いや実現に向けたアイデアをお持ちの方のご参加もお待ちしております!

残るプレイベントは、7月20日に開催予定です。オープンデータ初心者から上級者まで、エンジニアの方もそれ以外の方も楽しめる内容なので、ぜひご参加ください!
⇒プレイベントの詳細は≪こちら

そして、今年度の都知事杯本番のエントリー締め切りは7月21日までとなっています。エントリー後はすぐにSlackに加入し、応募者同士のコミュニケーションなどができるようになります。
以下のウェブサイトからのエントリーをお待ちしています!

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