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都庁で働く。UI/UXデザイナー、リードリクルーター、セキュリティスペシャリストの仕事

東京都では現在、デジタルシフトをともに進める仲間を募集しています。

前回のnoteでは、都庁のプロジェクトマネージャー、ITコンサルタント、システムアーキテクトの仕事についてご紹介しました。

今回は、都庁で実際に働くデジタルシフト推進担当課長に、今回募集するUI/UXデザイナー、リードリクルーター、セキュリティスペシャリストの魅力についてお聞きしました。


行政サービスの「分かりづらい、使いづらい」といったイメージを変える。【UI/UXデザイナー】

都庁内からデジタルサービス局に寄せられるデジタルに関する相談では、ウェブサイトに関するものが多くあります。そこで、今回募集する「UI/UXデザイナー」について、西村唯さん(2019年12月採用)に聞きました。

―――東京都のUI/UXデザイナーはどんな仕事なのでしょうか?

東京都では、福祉、産業、都市づくりなど幅広い分野でWebサイトを用いて都民や事業者の方に向け、様々な情報発信を行っています。

デジタルサービス局にはそうしたWebサイトの構築や改善に関する支援依頼が日々庁内各局から寄せられているのですが、その数がこのところ急激に増加しています。

今回募集するUI/UXデザイナーは、ユーザーの視点に立ち、都民の方々が満足する体験をデザインで提供できるかを考え、ユーザーインタビュー、SEO、テスト実施、マーケティング、アクセス解析、アンケート調査等を行い、サイト全体のサービスデザインを実践できる人材が求められています。

現在、4名のデジタルシフト推進担当課長を中心にUI/UXチームを牽引しており、インターネットサービス会社、広告会社、通信会社等でキャリアを経たメンバーが集い、デジタルを活用したマーケティング、広報・広告・イベント、コミュニティ形成、Webサイト構築や改善等の支援をしています。

―――仕事をする上で工夫していることを教えてください。

庁内各局から相談を受けた際、初回のキックオフMTGで事業目的とゴール、事業の課題、ターゲットとペルソナ、KPI等の確認を行っています。デジタルの活用は手段・ツールの一つですので、フレームワークや事例等を用いながら「考え方」を中心に事業目的や課題を整理するのをサポートし、支援先の事業担当者が主体的かつ円滑にPJを進められるように支援をしています。

前職で人々の暮らしを便利にする新サービスの立上げに携わっていたので、民間から行政に立場を変え、行政サービスの「分かりづらい、使いづらい」といったイメージをUPDATEできることが魅力と感じています。支援するプロジェクトは社会へのインパクトがあり、公共性の高い仕事に貢献できることにもやりがいを感じます。


デジタル人材のリクルーティングのモデルを作っていく。【リードリクルーター】

今回募集しているデジタルシフト推進担当課長だけでなく、ICT職や、兼業も可能なデジタルシフト推進専門員など、様々なデジタル人材を東京都では募集しています。そうした人材の採用を行う「リードリクルーター」について、長岡翔平さん(2019年12月採用)に聞きました。

―――東京都のリードリクルーターとはどんな仕事なのでしょうか?

今回募集するリードリクルーターは「採用」に関する業務の牽引を期待しています。デジタル人材の採用戦略策定から、採用ブランディングの計画、SNSや各種採用媒体を駆使したPR、オウンドメディアの強化、選考プロセスの企画・管理、オンボーディング等、幅広いテーマに取り組んでいただく予定です。

おそらく、日本国内でここまで大規模にデジタル人材のリクルーティングを展開する自治体は東京都だけだと思います。そういう意味でもチャレンジングな仕事ですが、周囲のメンバーと協力しながら、東京都におけるデジタル人材のリクルーティングのモデルを作っていく、そして他の自治体からも参考にしていただけるような先進事例を社会に残す、そんな醍醐味があるポジションだと思っています。

―――東京都でリードリクルーターとして働く魅力について教えてください。

現行の枠組みに囚われず、デジタルテクノロジーやSNS等を活用しながらデジタル人材の採用を抜本的に変革することは、全国の自治体からも注目されるであろう、やりがいと使命感に溢れるポジションです。

私は現在、デジタルに関する人材戦略に携わっているのですが、職員のデジタルスキルを可視化する仕組みである「デジタルスキルマップ」に対して、国や自治体、民間企業等から、お問合せや意見交換のご依頼、また参考にしたいといったコメントを多くいただきました。都庁内だけに留まらず、さらに広範に、社会に対して影響を与えることができたかなと感じられる経験でした。

基本的に前例の無い状態でゼロから創り上げていくタイプの仕事が多く、日々新しいことにチャレンジする環境に身を置いているという実感があります。前例が無いため苦労することも多いですが、自分たちの活動の成果が、社会の変革に繋がっていると実感できることが最大のやりがいです。


サイバーセキュリティ対策で都民の安全安心を守る根幹を担う。【セキュリティスペシャリスト】

最後に、サイバー攻撃や、自然災害、偶発的な事故や過失による情報滅失・漏洩から東京都で扱う情報資産を守り、リスクに備えるセキュリティスペシャリストについて、鳥塚勲さん(2021年10月採用)に聞きました。

―――東京都のセキュリティスペシャリストとはどんな仕事なのでしょうか?

都民が質の高い生活を送る「スマート東京」の実現に欠かせないのが、サイバーセキュリティです。サイバーセキュリティ対策は、都民の安全安心を守る根幹となる領域です。

近年、サイバー攻撃や、自然災害、偶発的な事故や過失による情報滅失・漏洩など、セキュリティリスクは多岐に亘ります。都庁では、都政の情報や都内の企業情報・都民の個人情報など、重要な情報を多く扱っており、こうした情報資産を守るために、リスクに備えることが大切です。

今回の募集では、東京都が開発するシステムに係る企画・開発・運用等のフェーズでのサイバーセキュリティ対策をより一層強化するため、インフラセキュリティ強化のための「システムセキュリティ」、データセキュリティ強化のための「データセキュリティ」、および東京都サイバーセキュリティポリシー改正やガイドライン整備のための「ドキュメントセキュリティ」の3種類の仕事があります。

―――現在取り組んでいるプロジェクトとそのやりがいについて教えてください。

セキュリティという業務の性質上、現在取り組んでいる業務を詳しくお伝えすることは差し控えたいと思いますが、今回募集している方には、未知の脅威やゼロデイ攻撃への対策、人的セキュリティ向上のための啓蒙活動など先例のない業務も対応いただく可能性があります。これらの対応には、サイバーセキュリティ全般の幅広い知識・経験に加え、新しい取組に躊躇なく踏み出せる気概も必要です。

現在、IoTシステムやサイバーフィジカルシステム、デジタルツインといったシステム需要が高まっていることを受けて、都庁においても、インターネットなどの通信技術、クラウド、データサイエンス、さらにはWebアプリ開発やデバイスに関する知見を持ち、サービス企画やプロジェクト開発に参画できるセキュリティのスペシャリストを求めるニーズが高くなっています。

決して多くはない人数でチームとして仕事を回している段階にありますので、テクニカル領域でこのような幅広い専門知識や実務経験をお持ちの方には、やりがいを感じていただけるのではないかと考えております。このような都庁でのポテンシャルに私自身も魅力を感じています。


ご応募お待ちしております

東京都では現在、デジタルシフトをともに進める仲間を募集しています。
今回募集しているのは次の5つの職種です。

■ プロジェクトマネージャー/ITコンサルタント
 区市町村及び都庁内のDXプロジェクトの支援
■ システムアーキテクト
 都が構築するシステムの設計方針の策定
■ セキュリティスペシャリスト
 都のセキュリティの維持・向上に向けた指導・支援
■ UI/UXデザイナー
 都が提供するデジタルサービスのUX最大化に向けた指導・支援
■ リードリクルーター
 デジタル人材の採用に関する戦略立案・実行

採用予定人数は10数名程度、募集期間は8月14日(日)までです。※11月1日付採用(※10月1日付採用をご希望の方は7月24日(日曜日)まで)
【追記】募集期間を8月14日まで延長しました。

皆様のご応募を心よりお待ちしております。


【追記】宮坂副知事のメッセージを公開しました

副知事と職員のインタビューも公開しました。ぜひご覧ください。