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【#1_ex】高翁泉いほりの裏話。

 どうも、上野こうずけのウタカタです。

 先日、こちらの記事で弊個人サークル『泡沫うたかたいほり』の看板娘、高翁泉こうおうせんいほりを紹介させていただきました。

 ので、今回は、いほりが生まれるきっかけになったことや、何故さまざまな世界を渡り歩くようになったのか、という裏話や補足をつらつらと語りたいと思います。
もしご興味ありましたら、読んでくださるとありがたいです。

 それでは、どうぞ。


全てのはじまり 〜 "高翁泉こうおうせんいほり"の誕生

 はじめに、そもそもなぜ『高翁泉いほり』というキャラクターが生まれたのか……その理由と経緯について、お話しします。

 そのはじまりは、2017年の夏。わたしが以前いた東方Project界隈での出会いでした。
 当時はコミックマーケット92にて東方Project第16弾東方とうほう天空てんくうしょう 〜 Hidden Star in Four Seasons.』の製品版が頒布されることが決定し、その新キャラに注目が集まっていました。
 Twitterのタイムラインにはそのジャケットからさまざまな考察が行き交い、混沌としていたのですが……その中でたまたま、実際のゲーム画面を撮影したような画像が流れてきました。
 今の時代でいえばリーク画像とも言えるその画像には、ゲームの主人公のひとりである博麗はくれい霊夢れいむと共に、見たことのないキャラクターが写っているではありませんか!
 ここでは名前は出しませんが、その見た目はいわゆるZUN絵と非常に似通っており、名前や二つ名にもかなり"それっぽさ"が際立っていて、当初はそれが本当にゲームに登場するキャラクターだと信じ込んでいました(というか、単純にビジュアルが好きだった、というのもあるのですが……)。
 それからちょっとして、そのキャラクターは本物ではないフェイクということを知り、一時は呆然としていましたが……その出会いこそが、いほりが生まれるきっかけだったのです。

 ジャンルとして『東方オリジナル』に分類されるそのキャラクターに触発され、当時から一次創作をやっていたのもあって、「自分も東方オリジナルをやってみたい!」と思い立ち、まず最初に、東方Projectの世界と親和性の高い"妖怪"で何かないかな、といろいろ検索してみました。その中で、わたしの出身地である群馬県に伝わる妖怪として、幸菴こうあんぎつねを見つけることとなりました。
 その時に誠に勝手ながら参考にさせていただいた記事はこちらです。

 世界観は前述の東方とうほう天空てんくうしょうにつながる形で、オリジナルキャラクターとして高翁泉こうおうせんいほりを制作。
 実は最初につくった名前が、そのまま今も変わらず使われています。

2017.8.12.
実はいほりのスペルは"Ioriいおり"なのですが、読み方は"いほり"でも"いおり"でもOKです。

 そこから世界観に溶け込むようにそれっぽさを探りに探っていき、だんだんと設定が固まっていきます。この辺は案外スラスラと行けたため、割と早い段階でいちばん最初の設定集が完成しました。
 その当時につけた東方オリジナル作品の名称こそが、東方とうほう幸菴宮こうあんぐう 〜 the Deity Shrine of Happiness.』です。

2017.8.23.

 今改めて見ると、設定も見た目も当時からあまり変わっていないんですよね。強いて言うなら、バストサイズや服の露出度が上がったくらいではあるのですが……この辺りはこの設定集から数ヶ月後には既にそうなっていたので、周囲に影響されて性癖が彼女に反映された、と言ってもいいのかもしれません。

 ……とまぁ、こうして最初の『高翁泉いほり』像は生まれました。名前が生まれたのはこれより2週間弱ほど前のことなのですが、このビジュアルが生まれた日──8月23日こそが、彼女の誕生日となったわけです。


 それからはきっかけのキャラクターっぽくZUN絵風、そしてそのZUN絵風に構図を似せて当時の絵柄で描いてみたり、

2017.8.26. 2017.9.20.

 さらに細かい設定を書き込んでみたり、

2017.8.30.

 史上初めての同人誌のネーム(初稿)をつくってみたり、

2017.9.1.

 高翁泉いほりを、大々的に描くようになってきました。

 ↓これは当時からずっとかわいいと思ってるいほりのネーム。

2017.10.10.

 こうして『東方幸菴宮』を制作していくうちに……
 2017年の年の瀬頃、いほりのメインビジュアルが完成しました。

2017.11.27頃

 これによって、今のいほり像がほぼ決まりました。

 この頃には他の関連キャラクターのビジュアルも完成し、作品群としてはだいたい仕上がってきたと言っても過言ではありませんでした。
 こうして生まれたいほりは、弊個人サークルの看板娘となり、6年以上が経った今でもその地位を揺るぎないものとしています。

初サークル活動

 それから少し経って、東方Projectオンリー同人即売会『第十五回博麗はくれい神社じんじゃ例大祭れいたいさい』へ向けて、いほりを主軸に置いた二次創作東方とうほう幸菴宮こうあんぐう 〜 the Deity Shrine of Happiness.』を同人誌として頒布することを決め、制作を始めました。
 内容は初稿からだいぶ量を増やし、当時はまだ自分用のパソコンを所持していなかったのもあって、線画を手書きで、トーンやセリフをMedibang Paintで、表紙はIbis Paint Xで制作することに。
 そして完成した同人誌の表紙は、こうなりました。

東方とうほう幸菴宮こうあんぐう 〜 the Deity Shrine of Happiness.①
左から高麗野こまのあうん、博麗はくれい霊夢れいむ、高翁泉いほり(人間体)。

 当時は東方とうほう鈴奈庵すずなあん 〜 Forbidden Scrollery.』の単行本に影響され、表紙や奥付はそれっぽく仕上げようと、無料ソフトの範囲内でがんばって作ろうとしてたのを覚えています。

奥付
当時のサークル名は『上野こうずけスカーレット幸福菴こうふくあん』でした。

 この本──第一巻としての内容は、

いほり(人間体)が人里で卜占ぼくせんを終わらせたところ、
顔見知りである寺子屋の教師上白沢かみしらさわ慧音けいね
博麗はくれい神社に訪ねたらどうかと勧められる

神社でのんびりくつろぐ巫女博麗はくれい霊夢れいむと狛犬高麗野こまのあうん

いほりの来訪、霊夢とあうんはいほりの前に出て
「ただの人間が野山を無傷で来たのはおかしい」と疑念を抱く

いほりは妖狐としての正体を暴き、その出自を明かす

早とちりした霊夢に退治されそうになるが、
興味を抱いたあうんに止められる

いほりが家がなく放浪している旨を伝えると、
霊夢は甘受していほりを神社に迎え入れる

 ……といった感じのストーリーとなっていました。
 当時はまだ若く、ちょっと無理矢理感もあったため、いつかリメイクしたいな〜……と思いつつ、すでに何年も経ってしまってはいますが、まぁそれはいずれの話ということで……。


 何はともあれ、こういった努力もあって、無事に『第十五回博麗はくれい神社じんじゃ例大祭れいたいさい』に初めてサークルとして出展、東方とうほう幸菴宮こうあんぐう 〜 the Deity Shrine of Happiness.①』を頒布することになりました。

2018.5.6.

 当時は東方界隈に入り浸りだったのもあって、同人誌(と同時に頒布していた#深夜の真剣お絵描き60分一本勝負ワンドロ色紙絵)の売れ行きは順調で、今ではこの同人誌もほとんど手元に残っていません。
 こうして初のサークル出展は幕を閉じ、上野こうずけのウタカタとしても一皮剥けた結果に終わりました。

第一巻再販、そして……

 そして、2018年7月。
 わたしに多大な影響を残すことになる音楽ゲーム『オンゲキ』の稼働が始まり、わたし自身はオンゲキ界隈に身を移すことになります。

 その中でも独自の創作はとどまることを知らず、年末に開催される同人即売会『コミックマーケット95』を目標に『東方幸菴宮』の第二巻を制作しようとしていたのですが……ペンタブレットCLIP STUDIO PAINTAdobe Illustratorを導入したことで慣れない作業に戸惑ったり、いろいろな事情が重なったため、敢えてほぼ完売状態だった第一巻の再発行をすることに決めました。
 再編部分は表紙、あとがきの描き直し、次回予告の挿入程度で、それほどの作業量にはなりませんでしたが……。

 実際にはそれと同時に、一次創作の小説同人誌妖精ようせい救済紀きゅうさいき 〜 Zero is Absolute.』を同じくコミックマーケット95で頒布することも決め、そのふたつの本の制作に精を入れていました。
 こちらは2016年頃に小説家になろうにて連載していた『妖精ようせい救済紀きゅうさいき 〜 Zero is Absolute.』の再編集版という形で、制作を始めました。同人誌として制作するにあたり本文を細かく調整するのをはじめに、挿絵を入れたり、設定集を入れたりと、本として発行できるようにいろいろと工夫を重ねました。結果として、本文だけで45000文字強・119ページ、設定集など全ページ合わせて140ページになるというとんでもなく約10mmの厚い同人誌が完成してしまったのは、今でも良い思い出です。
 こちらの話は、『妖精救済紀』の紹介をするときに改めて記事にしようと思います。

 ……しかし、ここでひとつの事件が発生します。それは……

 コミックマーケット95、サークル落選……!

 この事態はもちろん想定外でした。
 ので、当時東方界隈にいた頃からの知り合いの方に直談判し、その人のサークルのスペースをお借りするという形で、同人誌の頒布は決行することになりました。その節は本当にありがとうございました……!


 ……と、紆余曲折あり、東方とうほう幸菴宮こうあんぐう 〜 the Deity Shrine of Happiness.① 欺者ぎしゃあばきし幻想げんそう護符ごふおよび『妖精ようせい救済紀きゅうさいき 〜 Zero is Absolute. 序章じょしょう-きゅうしょう 天地てんちつなぎしくろみお』を無事に完成させ、頒布することができました。

東方とうほう幸菴宮こうあんぐう 〜 the Deity Shrine of Happiness.①
欺者ぎしゃあばきし幻想げんそう護符ごふ
2018.12.30.

 この時にこちら側のスペースに来てくれた方は、ほとんどがオンゲキ界隈で知り合った人たちだったので、売り上げ自体はそれなりでした。
 それはそれとして良い経験にはなったので、今でもこの同人誌は自分を象徴するものとして、仲良くなった方々に配布する、といったことも度々やっています。

 この後、サークル活動自体は長期の休止期間を挟むことになります。(一度だけオンゲキ界隈の人間として同人即売会に参戦しましたが、その話はここではしません)
 同人誌の続編は制作したいとは思っていますが、環境の変化も相まってなかなか続けることができず……いつかまた、形にしたいなぁと思います。


 ということで、ここまではいほりの誕生秘話や、彼女の登場する同人誌についての話でした。

 ここからは東方Projectとは関係ない、いほり個人の『異世界を渡り歩く』能力などについて、いろいろと語っていきます。

いほりが異世界に渡り歩くようになったきっかけ

 コミックマーケット95から約2ヶ月、ポートフォリオ用の作品群として『流星たちのトワイライト』プロジェクトが始動しました。
 これは当時から好きだった『Fate / Grand Order』『オトギフロンティア』にインスパイアされた作品で、88星座を擬人化した設定の女子生徒たちが通う学園で巻き起こる日常と戦いをえがくソーシャルRPGゲームとして計画を始めた次第でした。
 この辺の細かい話は『流星たちのトワイライト - Twilight of Meteors』の紹介の時に記事にしたいので、割愛させていただくとして……

 まず最初に、88星座からキャラクター名を付けていくことに決め、とあるサイトに載っていた順(英語表記順)に名前を付け始めました。実はその時から、いほりがこぎつね座のスタープリンセスになることは決めていました(当時は知らなかったのですが、こういったものを一様に"スターシステム(キャラクターを俳優に見立てて他作品に出演させる技法)"と言うらしいです。意味は違えど名称"スター"もピッタリでしたね)。

初期設定のこぎつね座のスター・プリンセスの名前。
レアリティは最高の★5を想定していた。

 この頃についた名前は『アンセル・カム・ヴルペクラ』
 "Anserアンセル"はこぎつね座のαアルファ星の固有名であり、ラテン語で"ガチョウ"を指し、そして"Vulpeculaヴルペクラ"はこぎつね座の英語名で、ラテン語ではそのまま"キツネ"を意味するらしいです。
 元々こぎつね座は"がちょう座Anser"と"きつね座Vulpecula"という2つの星座が合体して生まれたという経緯があるため、このような変な名前になっているのですが……流石にこぎつね座のスター・プリンセスに"ガチョウ"の名はおかしいということで、いほりの名を表す"いおり"の英語、Hermitageエルミタージュをファーストネームにすることに決定。ついでにミドルネームに"いおり"の音読み『アン』を挿入し、エルミタージュHermitageアンAnnヴルペクラVulpeculaという名を改めて付けることとなったのです。

キャラクターデザインの初期案。
『流星たちのトワイライト』のキャラクターの6人目にデザインされました。

 聖ステラ・エトワール女子学園の生徒の時は妖狐としての正体を隠しているため、耳や尻尾を消してヒトに化けてはいるのですが、『東方幸菴宮』の時のそれ(人間体)とは違い、彼女をスターシステムキャラクターとして採用するにあたって、元の性格と乖離した状態だと新規さんには難しいというメタ的な考えから元とそれほど変わらない姿や性格をしたまま、学園都市で過ごすことになりました(というのは半分建前で、自分がありのままのいほりを描きたかった、という理由もあります)。
 これは単純にわたし自身が『高翁泉いほり』として描きたかったというのもあり、星戦せいせん用の衣裳"星装スター・クロージング"を着ることで元の姿に限りなく近くなる、という設定も追加されました。

エルミタージュの星装スター・クロージング(初期案)。
その完成度の高さから、現在のいほりの正装になりました。

 現在では語感や印象を整えるために少しだけ名前を変え、エルミタージュHermitageアンAnnウルペクラVulpeculaという偽名で、いほりは今も聖ステラ・エトワール女子学園都市を闊歩しています。

2021.10.27.
手元や背景にいるミニキャラは、わたしの創作世界のキャラクターたち。

 こうして彼女は『流星たちのトワイライト』の世界に渡り、後に他の世界でも登場させたい、という思いから『異世界を渡り歩く』能力に目覚めることになりました。

今まで渡り歩いてきた世界について

 紹介記事では、「いほりはさまざまな世界を渡り歩いてきた」と書きましたが、彼女の渡った世界には少し傾向があります。
 というのも、設定上でもリアル時間でも、彼女が産まれた以前から存在するわたしの世界には行ったことがない、という法則です。

 こちらの記事で紹介した世界(個人勢のしずく、カナイを除く)のうち、妖精ようせい救済紀きゅうさいき 〜 Zero is Absolute.』の世界とうらギリものかみ - God a Betrayer』の世界のみ、一度も渡り歩いたことはなく、世界に干渉することはありません。というより、このふたつの世界に関しては今後も渡ることはないと思います。

 せっかくなので、わたしの創作世界の時系列を少し整理してみました。

うらギリものかみ 』前日譚
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うらギリものかみ - God a Betrayer』
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("裏ギリ者の神"が世界を創造する)

妖精ようせい救済紀きゅうさいき 〜 Zero is Absolute.』



(高翁泉いほりの誕生)

東方とうほう幸菴宮こうあんぐう 〜 the Deity Shrine of Happiness.』
いほりが幻想郷に移り住む。

東方とうほうあん禍附かふ ~ Disaster in Phantasm Imagination.』
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(『異世界に渡り歩く』能力の存在に気付く)

流星りゅうせいたちのトワイライト -Twilight of Meteors-』
サンライズ・ストリートに移り住む。
現在の定住地。
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(『金梟きんきょうの図書館』の出現?)

獣道けものみち御子みこ見ゆるものは。 ~What do Animal-Girl see?~』

魂揺たまゆらのかがり
金梟きんきょうは、ムゲンの出逢であいにおもす。』
(現在の時間軸)

 だいたいこんな感じです。
 今までいほりが渡り歩いた世界は、東方とうほう幸菴宮こうあんぐう 〜 the Deity Shrine of Happiness.』から魂揺たまゆらのかがりの間です。

 妖精ようせい救済紀きゅうさいき 〜 Zero is Absolute.』までの話は地球とは別の星で起こった出来事の話なので、直接世界線が繋がってるわけではありません。そのため、いほりがこの二作の物語に干渉することはできないし、またいほりもこの二作の影響を受けることはありません
 それにそもそも、この二作の世界線自体が『東方幸菴宮』のかな〜〜〜り昔の話なので、世界がまだ残っているかどうかも定かではないんです。もしかしたら、いほりが産まれた時点で星ごとなくなっているかもしれない……そんな不確定状態の世界に飛ぶわけにはいきませんからね。……実はこの辺の話も用意しようとしているところなので、詳しいことはまたいずれ……。


 ちなみにいほりの紹介記事にて、

 ただ、この能力をもってしても、何度も目撃はしているものの、境界線が見えずいまだに行くことのできない世界があるらしい。

【#1】高翁泉いほり
https://note.com/kouz_uta/n/n19440507f3ad

 と書きましたが、これはこの記事の次に紹介させていただく木菟ぼくとしずくの世界──金梟きんきょう図書館としょかんのことです。
 いほりの能力と金梟の図書館の能力によって生み出されたこの設定は物語上の大きなネタバレや重大な障害を生んだりすることはないのですが、理由はしずくの裏話をする際に紹介できればなと思います。決して彼女たちの仲が悪いというわけではないので、そこはご安心ください(というよりむしろ、いほりはしずくに会いたがってます)。

いほりの異世界での姿と性格について

 いほりは世界に移り住む際、多少ですが姿を変えています。

(制作中の立ち絵のしたがき)

 正装2つをはじめ、耳や尻尾を隠した制服姿私服、そして他にもいくつかの姿を、基本的に妖狐であることを隠すために切り替えています。この中でのお気に入りは、聖ステラ・エトワール女子学園で得た星装スター・クロージング(画像の一番左の衣裳)です。
 ただ、彼女にとっては尻尾腰に重量がないと落ち着かないようで、聖ステラ・エトワール女子学園都市に渡った時にとある売店で見つけた大きな尻尾のアクセサリーを購入、それからはヒトに化けるときはほとんど着用しているようです。


 そして彼女の性格についてなのですが、

 彼女の性格は極めて明るく、とても正直。
 独り言は多いが、その言葉には決して邪な気配は感じない。
 目下の者にも基本例外なく敬語で接し、物腰が柔らかいので非常に他人に好かれやすい。このことを、本人はとても良く思っているそう。

【#1】高翁泉いほり
https://note.com/kouz_uta/n/n19440507f3ad

 という性格は、姿が変わっても変わりません
 というのも、他の世界を渡り歩く前──つまり幻想郷にいた頃のヒト化け状態の時に装っていた性格(正体がバレないように笑顔を見せなかったり私情を挟んでいないように見せていた)で気を使いすぎて、結果として『東方菴禍附』で起こる災害を引き起こしてしまったので、慣れないことをするよりありのままの自分でいた方がいい、という思いから、今はこのスタイルを徹底しているようです。
 ちなみに幻想郷にいた頃、ヒトに化けていた時に性格まで偽っていた理由としては、人里では妖怪は忌避されていたため、妖狐という正体がバレると排斥されるのではないか、という恐怖によるためです。他の世界でもヒトに化けているのは、その辺の恐怖がまだ残っているからですね。

 その他の細かい部分の性格に関しては、こちらのチェックシートにてご確認ください。多少はズレが生じるかも知れませんが、だいたいこんな感じです。

2022.9.22.現在

いほりの今後について

 いろいろと書いてきましたが、「じゃあこれからのいほりはどうなるんだろう?」という話題に移ってくると思います。

 これに関してはまだ目処は立ってはいないのですが……まず、彼女がメインで登場する作品である東方とうほう幸菴宮こうあんぐう』は、今後どこかで続編を作るつもりでいます。
 まだ登場させられていないキャラクターや話があるので、時間が経ったからこそ身についた表現方法で、また新たな装いでカタチにしようと思います。この辺は、ご興味ありましたら追っていただけると嬉しいです。

再販版に記載した次回予告。
登場予定のキャラクターのデザイン。

 それから彼女が渡り歩く世界に関してですが、もしまた新しい世界が生まれた場合、彼女が登場する可能性はかなり高いです
 実際、『魂揺のかがり火』はいほりが生まれて3年弱が経ってからできた世界であり、ストーリー上での関わりはしていないものの、後から天登すばるの前日譚で登場させた……という経緯があるため、この例に漏れないと思います。なんだかんだで彼女のことを関連付けたいんですよね、好きなので。

 ということで、いほりの裏話はこれで以上となります。
 きっかけから誕生、同人活動、そして他の一次創作への影響……これだけの量はありましたが、もしかしたらまだ書けていない裏話があるかもしれないので、思い出したら更新するなり再度まとめたりするかもしれません。その際はまたお目を通していただけると、大変ありがたいです。

 それでは、また。

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