社会に出る前に必要な事〜夢を叶えるゾウ〜

初めまして、「学生が手をつけにくい本を咀嚼し、発信する」をコンセプトに活動を始めた『書評する高校生』です。
今回は初めての投稿になります。

その第一弾を飾るのは、水野敬也さんの著書「夢を叶えるゾウ1」です。
みなさんも一度は聞いたことがあるのでは無いでしょうか?

というのも、この「夢を叶えるゾウ」シリーズはドラマにもなっています!

この本を一言で表すと、「世の自己啓発書のまとめ本」です。
世の中で成功本と呼ばれるものを読んだことがあるひとは一度みたことがあるかもしれません。

しかし、フィクションを交えることで、わかりやすく読みやすい内容となっています。
その上、本質をとらえており、非常に内容が濃いです。

普段は本を手に取らない人でも、サクサク読み進めることができると思います。

あらすじは、「成功したい」と思う主人公の前に突如として現れたゾウの神様”ガネーシャ”
このガネーシャが一日一つ課題を出し、成功するために必要なことを主人公に伝えるというもの。

ガネーシャの破天荒さ、神様らしからぬ行動に思わず笑ってしまいます(笑)

本書の中でも、グッときたポイントを三つほど紹介します。

1.決めたことを続けるための仕組みを作る。


 みなさんはこれまで”続けること”どれだけできたでしょうか?
「明日から早起きする」「明日から読書をする」そう決めて、意識して、続けられているでしょうか?
ガネーシャはいいます。

「ええか?『人間は意識を変えることはできない』んやで。」

夢を叶えるゾウ1

では、なぜ人は意識を変えようとするのか?
それは、『楽』だから。
意識を変えるとその場では、何かが変わった気がします。
早起きしている自分、読書を習慣にしている自分を想像します。
でも、実際は変わっていません。

言い方を変えると逃げであるといいます。
人が本気で変わろうとするのならば、変えるべきなのは意識ではなく、具体的な行動が必要になります。

例えば、夜遅くまでスマホをいじって寝れない、早く起きれないのであれば、「時間でロックをする金庫にスマホを入れてしまう」や「休止時間に設定してしまう」などです。

ただ決めるだけか、具体的な行動に移すか。
それによって生まれる結果はまったく違ってきます。

目標をただ立てるだけでなく、その目標を達成するには具体的にどのような行動をする必要があるのか考えられると達成率は飛躍的に上がると思います。

2.自分が一番得意なことを人に聞く。


突然ですが、 「強みの上に築け」という言葉をご存知でしょうか?
この言葉は、ピーター・ドラッカーというマネジメントの父と呼ばれる方の言葉です。
この言葉は、自分の得意なことを徹底的に伸ばしていくことが成功に繋がるという意味の言葉です。

学校では、苦手を克服する事が大切だと教えられます。
なぜなら、学校では学力の総合力で競うからです。

例えば、学力テスト。
テストでは能力を測る上で、天井が決まっています。
そのため、得意教科では、伸び代が少なく、苦手教科の方が伸び代が大きくなります。

なので、同じ勉強量でも成果を上げるためには、苦手教科の克服が重要になります。
ですが、一歩学校から外の世界に出ると、その関係性は180°変わります。

その理由は二つあります。
一つは、強みをいくらでも伸ばす事ができる事です。
仕事では、テストと違い天井がありません。
一つのことに特化した、専門性を磨くことで大きな成果を得ることが出来ます。

もう一つは、弱みを補完し合える事です。
テストと違い、苦手なことは人に任せることが出来ます。
世の中の仕事は全て、誰かの助けによって成り立っています。
そのため、総合力を高めるのではなく、専門性を高める方が多くの人の助けになることができ、同時に多くの人に助けてもらいやすくなります。

ここまでで、得意なことを伸ばす重要性についてお伝えしてきました。
とは言っても、なかなか自分の一番得意なことがなんなのか理解している人は少ないのではないでしょうか?
その、自分の得意なことを理解する方法として、「人に聞く」ことをガネーシャは勧めています。

「自分の仕事が価値を生んでいるかを決めるのはお客さん、つまり自分以外の誰かなんやで」

夢を叶えるゾウ1

なぜなら、価値を生んでいるかどうか判断するのは他人だからです。
他人に自分の強みを聞くことで、意外な回答が返ってくるかもしれません。

さらに、得意なことだけでなく、苦手なことも聞くと良いです。
短所と長所は自分の持っている同じ特性の裏と表になっています。
まずは身の回りの人に自分の長所と短所を聞いてみてはいかがでしょうか?
そして、ぜひ見つかった長所を伸ばせるような行動をしていきましょう。

3.ワクワクできる仕事を見つける。


 学生のみなさんは、将来やりたい仕事にワクワクしているでしょうか?

ホンマに自分がワクワクできて自分の持ってる力一番発揮できる仕事、探さんといかんねん。

夢を叶えるゾウ1

そして、その仕事を死ぬ気で探さないといけないとガネーシャはいいます。では、どうすればそのような仕事を見つけることができるのでしょうか?
方法が一つだけあります。

それは、「経験すること」

人は経験することで選べるようになるのです。

例えば、ラーメンの味。
皆さんはどの味が好みですか?
醤油ラーメンが好きな人はなぜ醤油ラーメンが好きだと思うようになったのでしょうか?

それは、比較検討をしたからです。

醤油ラーメンを食べてみて、塩ラーメンを食べてみて、とんこつ、味噌と様々な味を食べる中で、「自分は醤油が好きだな」と気づく事ができます。

しかし、仕事になるとどうでしょうか?
学生のみなさんは、インターンなどの職業体験をしているでしょうか?

なかなか他の職業も経験している人は少ないと思います。
少しでも自分の将来、今の仕事にワクワクしていないのであれば、今以上にいろんな仕事に触れて、たくさん経験を積んでみてはどうでしょうか?

4.最後に


今回の「夢を叶えるゾウ1」の書評を通じて、私が伝えたかったメッセージは
「将来のワクワクは“今”の積み重ねで生まれる」ということです。

「大人の世界」いわゆる社会と私達が今いる学校とでは、環境が大きく違います。

社会に出たことも無いヤツが何を言っているんだ!と思われそうですが、読書や経営者の方々と話しているうちにそう感じるようになりました。

先の文章でも書いたように「苦手を克服する事よりも強みを伸ばす事が求められるようになる」など、180度価値観が変わるものもあります。

しかし、今の学校教育では社会に触れる機会が極端に少ないと学生なりに感じる事も多々あります。

だからこそ、読書や周りの大人とのコミュニケーションが大切になります。
社会のリアルを知る貴重な機会になるからです。
(私自身も社会と学生が繋がる機会を作るため、活動中です💪)

相手を知ることで対策ができるようになります。
社会に出たら、自分の強みが求められるのか!では、自分の強みってなんだろう?
と言う様に、社会に出てからの自分の立ち回りを予測する事ができます。

今回の書評で私が抽出した内容のように、今からでも始められる準備はたくさんあります。
今できる準備の積み重ねによって、将来の見通しが良くなり将来がワクワクするものになるのでは無いでしょうか?

今回の書評でお伝えした内容以外にも、今から即実行できるアクション・ヒントが「夢を叶えるゾウ」にはたくさん書かれています。

本書は成功したい社会人向けではあるものの、これから社会に出る学生にも学びになる内容が多く含まれています。
ぜひ、読んでみてください!

ガネーシャのアクションを取り入れて、ワクワクする未来を作っていきましょう!

「書評する高校生」の初の投稿。いかがでしたか?
まだまだ拙い文章ですが、自分なりに大切だと感じたポイントや読書から生まれた自分なりの想いをまとめていきます。

これからも応援をよろしくお願いします。
ここまで、読んでいただきありがとうございました!

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