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星野先達

忝なくも、かの出羽三山山伏の頭、星野文紘先達に御目文字叶いました。

紅顔白髯のまるで役の行者みたいなご先達。噂通り、というか噂以上の素晴らしいお方でした。

短い時間でしたが、沢山のメッセージを頂いた気がします。
帰宅途中、自分の胸の奥が不思議に温かくなっているのを感じ、しみじみ有り難いな……と思いました。

私も小僧の頃から修験の道の端くれに居った関係から、色々な行者さんや関係者を見てきました。天狗山伏とはよく言ったもので、その中の結構な割合で「われが一番」のお山の大将が居られました。
厳しい修行を通じて、神通力が着いてくると、人と違う視点が開かれるわけですが、大切なのはそうして得た「個性・属性」をどのように活かしていくのかであり、それ自体は無価値だと感じています。

スポーツ選手ならスポーツ選手の、画家なら画家の、政治家なら政治家の属性があり、其々が発揮する世界があるのと同じ意味で「山伏は山伏の個性を、どのように活かしていくのか」というフェーズまで修験をやり込んだ人は本当に少なく、頭で考えるより早く、存在自体が山伏、いや山そのものみたいな行者さんは久しく見なくなりました。

今はなき師の法印や、甲斐駒ヶ岳の今橋先達のように、その御山のミコトモチたる在り方を顕して居られる御方に、久方ぶりに出逢えたということが、二言三言お言葉を交わす中に気付かされ、ふつふつと喜びが湧き出てまいりました。

折しもお誕生日の方が居られ、美味しいケーキの御相伴に預り、ニコニコ顔で見合わせている所をパチリと頂きました🎂☺️(それにしてもオバサン同士がカフェでスゥイーツ食べながらキャッキャウフフと談笑してるみたいなツーショット………ご先達曰く「男は修行してくるとおばさん化するもんなんだ」と。……なんかすいません🥹💦)

じつは出羽三山には、私ども真田の衆はくしびなる秘められし物語があり、以前からご縁が結ばれるのを窺っておりました。
そして昨日……絶妙なタイミングの不思議な出会いに、神仏の臨在を感じざるを得ないひと時となりました。

今回は日野春庵主・松浦様や、倉橋志帆様のお導きで、この偉大なる父性と母性を併せ持った大先達にお会いでき、有り難くも出羽への道が開けたように思います。
星野先達様、関係者の皆様に、重ねて御礼申し上げます。

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