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知識を得ることのデメリット

こんにちは。

理学療法士のこうやうです。

今回は

知識を得ることのデメリット

について話していきます。

このリハビリ業界において

自己での学習は大変重要だと思います。

最近入ってきた1年目の方も

大変勉学への意欲が高く

こちらも感心させられます。

しかし私が思うに

勉強をする前に

まず

勉強をすることのデメリット

を把握しなければいけないと思うのです。

正直これはこの業界特有のものだと思います。

勉強をすることにメリットしかないのが普通ですから。

この記事は

理学療法士の中でも

いわゆる意識高い系のかたに

見ていただきたいです。

私なりに書かせていただきますので

よろしくお願いします。

それでは始めます。


唯一のデメリット

結論から行きます。

そのデメリットとは






評価の難易度が上がることです。

これは一見おかしいですよね?

なぜかといえば

評価自体知識がないとできないからです。

たしかにその通りではありますが

これには欠点があります。

それは客観的な評価に欠ける点です。


無知こそ最強である

実は無知が最強になる瞬間があります。

それは

施術後の患者様の変化をとらえるときです。

これは評価する上で

根幹を担っているといっても過言ではない評価です。

なぜかといえば

プログラムの継続には

患者様の良好な変化が求められているからです。

これは当たり前のことを言われている

と感じるかもしれませんが

私を含め、案外できていないのが現状です。

いえ、できていません。

これは断言できると思います。

なせかといえばそんな方法、

学校では教えてもらってはいないはずだからです。

私の場合は歩行分析でどうにかとらえようと頑張っていますが

現在受講中のインソールの講義でぼこぼこにされました。

それほど変化をとらえるのは難しいんですね。


これほど変化をとらえるのは難しいはずなのに

そこに勉強をして実際に治療を行い

効果判定をするとどうなるでしょうか。

私は正直にいうと

公正な判断ができる自信はありません。

少なからず

「治したい」「よい治療を提供をしたい」

という思いで勉強をしているわけですから

思い込み

が生まれてもおかしくないはずです。

そう、この思い込みこそが

意識高い系が臨床を間違える罠といえます。

どんなに熱意があろうとも

悪い変化があった場合には

切り捨てる勇気が必要です。

長い道のりではありますが

臨床で効果を出すには必要になる関門をいえるでしょう。


理論・根拠より目の前の現象を

今は時代が変わり

論文へのアクセスも容易になり

理学療法関連の書籍も増えてきています。

しかしここで念頭に置かなければならないのは

情報を提供してくれる媒体のすべてが

患者様の前ではただの仮説にすぎない

ということです。

立証してこそ初めて価値が生まれるのです。

このように考えると

治療は必然的にルーティンワークにはなりません。

万人に共通の効果がある治療法は存在しませんから。

私たちの職業は

根拠や理論を求めがちですが

最も重要なのは

良好な変化の出現です。

ここからは私の偏見ではありますが

ROMや筋力、痛みはその日によって

変化してしまうと思いますが

動きはうそをつかないと思います。

これは入谷先生の言葉ですが

インソールだけでなく

どんな治療法にも通ずるものだと思います。

みなさんも

客観的な評価にこだわって

理学療法の研鑽に努めましょう。


本日はこれで以上です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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