マガジンのカバー画像

門前日誌 -見る、言う、聞く-

210
NPO法人日光門前まちづくりnote部が運営する「門前日誌」です。日光門前にまつわる「暮らし」について、各々の視点で綴ります。
運営しているクリエイター

2021年6月の記事一覧

懐かしい風景と今

先日、日光門前まちづくりの高橋さんから嬉しいご報告が。 高橋さんとは不思議なご縁で宮城県のご出身で、現在は栃木を拠点で建築のお仕事をされています、 そして先日、日光へ移住されたとご報告をいただき!しかも私の実家の稲荷町、とても近所!! 日光で生まれ、宮城で建築の仕事をしている私とは、入れ違いのような形でなんだか不思議な気持ちで、とても嬉しく感じています。 高橋さんの移住された場所は大きな桜の木の下にあるお家。 この桜の木は稲荷町の中でも象徴的な存在でお祭りの際に花家

落ち葉は土に還り、また葉に戻る #日光門前に暮らす #2

こんにちは、髙橋です。日光門前に暮らしはじめて、日々小さな発見の繰り返しです。そんな日々のなかで気づいたこと、教えてもらったことをちょっとずつこちらに記録していきたいと思います。 ■庭掃除 今日は庭掃除を少しお手伝いしました。樹齢370年。市指定天然記念物にも指定されている枝垂桜。こんな立派な木が地域に愛され、残り続けていくのは手入れする人の力があってこそ。これから葉が落ちてくる季節に入るので、庭掃除はてっきり庭をきれいに整えるためかと思っていましたが、それだけではありま

通う場所から、帰る場所へ #日光門前に暮らす #1

こんにちは、髙橋です。先日、日光市稲荷町に住まいを移しました。今朝、ようやく荷解きを済まして、いよいよ新生活がはじまっています。 ■桜の木の下に住まう 新生活の住まいは、大きな大きな枝垂桜の下です。江戸時代からあるとされる日光市最大級の枝垂桜、そんな桜のある場所に住むことになりました。敷地からはみ出して立つその姿はまさに大迫力。満開時にはライトアップもされ、地域では古くから愛される大切な場所です。(ぜひぜひみなさん遊びに来てください!) そんな大切な場所を自分だけで独り

準備中 #日光門前に暮らす #0

こんにちわ、髙橋です! ばたばたと、引っ越しの準備をしております。 もう残すところあと数日で、大学入学から約八年間住んだ宇都宮を離れ、日光に引っ越すことになりました。ご縁を頂き、庭付きのちいさな平屋をお借りします。当初探していたような物件とは違いましたが、それ以上に楽しみな物件です。住み始めてからそちらについても書いていければと思います。 今日は物件探しの過程について少し書いていきます。 昨年の夏頃から、なんとなく物件を探し始めました。 そのときの物件の条件は、 1

石からみる日光の色 #日光門前に暮らす

今日は #らしささがし の4本目です。学生時代、大学院では日光門前の町並みを研究していました。ここではそんな研究の根本にある問い“日光らしさってなんだろう?”を、いまいちど振り返りながら掘り下げていければと思います。(あくまで日光を外からみた人の視点のひとつとしてお読み下さい) ■日光門前でみかける石 栃木県では宇都宮の大谷石が有名で、大谷石の石塀や石蔵がまちなかの至るところで見かけられます。そんな優しく黄色みがかった色は地域の色の特徴のひとつになっていると思います。

英字看板 #日光門前に暮らす

今日は #らしささがし の3本目です。学生時代、大学院では日光門前の町並みを研究していました。ここではそんな研究の根本にある問い“日光らしさってなんだろう?”を、いまいちど振り返りながら掘り下げていければと思います。(あくまで日光を外からみた人の視点のひとつとしてお読み下さい) ■英語表記 日光門前では英字看板をよく見かけます。いまや外国人観光客向けに日本語と英語を併記した看板も当たり前にはなり、「外国人観光客が多いから」と一言で言ってしまえばそれまでですが、そんな文化が

生活圏の美しさ

 今日は日光について深く考えるきっかけになったものについて書こうと思います。 ■観光地だけじゃない生活圏にある温かさ  日光は毎年、多くの観光客が訪れている観光地としての側面をもつ一方で、自分も含め、地元を離れる若者は多く、生活圏にある美しさが観光の側面によって埋もれてしまっているような印象をもっていました。  その中でも私の深い思い入れのあるものが「弥生祭」というお祭りです。このお祭りは毎年春に開催されるお祭りで、各町内が所有している「花家体」(はなやたい)という山車