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【感想】書籍「まだ温かい鍋を抱いておやすみ」について

「まだ暖かい鍋を抱いておやすみ」彩瀬まる著

食べ物について書かれた本が、個人的には好物です。
お腹が空いた時には、よけい空腹を冗長させるのでおすすめしませんが。
本書も、食べ物(料理)の一皿を主軸に置いた短編集です。

短編はそれぞれ独立しており、関連性はありませんが、どの短編も、食べ物が主軸になっています。それを取り巻く人間模様が描かれています。

私が好きな短編は、「シュークリームタワーで待ち合わせ」でしょうか。
食事をすることによって、人は生きていくということを深く感じさせられます。それに主人公だけでなく、彼ら彼女らを取り巻く人の気持ちや考えもいいです。それは綺麗なものだけでなく、とても複雑で絡み合っていて、全然単純ではない。それが人間なんだなとも思わされます。
だから、楽しいし、興味も沸くし、怖いものなんですけど。

以上。説那せつなでした。

同じ著者の「神様のケーキを頬ばるまで」も、本書を気に入られた方は、読んでみてください。私が読んだのはかなり前ですが、こちらも短編集だったはずです。

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