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【感想】書籍「夜の向こうの蛹たち」について

「夜の向こうの蛹たち」近藤史恵著

多分、作者が伝えたいのは一番最後の一文章。

いつだって、自分のことがいちばんよくわからないのだ。

「夜の向こうの蛹たち」

作家の織部たえは退屈だった。著作は順調に版を重ねているが、前の恋人と別れて半年はひとり。その別れも、相手をひどく傷つけてのもので、自分はもう恋愛などしない方がいいと思っている。

担当編集者から、去年新人賞を受賞した「橋本さなぎ」との対談を持ちかけられる。橋本さなぎがとても美人であると聞き、心が動いた妙は、以前献本された彼女の書籍を自宅で読みふける。その生々しさに妙は面白いと感じると同時に嫉妬からの腹立たしさを覚える。

それから三ヶ月後、ある文学賞のパーティで、妙は橋本さなぎに会うのだが。。

主軸は、妙の恋愛ですが、さなぎの存在もそちらに絡んできます。妙はビアン(女性同性愛者)なので、出てくる人物も女性が多いです。また、妙は美しい女性ですが、美しい人は美しいなりの悩みがあり、そうでない人ももちろん悩みがあり。

蛹はいつ羽化できるんでしょう?それとも羽化できずに死んじゃうのか?

以上。説那せつなでした。

今月末の入院に合わせ、月一回通院しているのですが、病院の近くに図書館があるので、その際に必ず寄って何冊も借りてきます。今回はその内の一冊。表紙が印象的。

あと14日。

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