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完全に自分のための令和5年司法試験結果の分析(全体合格率や得点分布など)

皆さま、ご心配おかけしております。
あれだけ心血注いでダメだったとなると、はてさてこれからどう修正したらいいか、困ったなぁ・・というのが正直な感想です。
SNSやめろという言葉には、「その通りですね!」としか言えないです。

とりあえず、今年の結果を分析してみようと思います。

おことわり:グラフを作成してから気づいたのですが、関西ローと関学ローの欄の入力を間違えてたりその他入力すべき数値を入れ間違えてる可能性があるので以下の表をうのみにせず法務省の公式発表の方をご参照ください。筆者は責任を負いません。

https://www.moj.go.jp/content/001405790.pdf

https://www.moj.go.jp/content/001405789.pdf


全体合格率について

まずは、今年の司法試験結果全体についてみていきましょう。
募集停止のローも含めた全体でランキング表を作成すると以下のようになりました。


補足:全体1781/3928=45.3% ロー全体1454/3575=40.6%
京大強いね・・。よびしけん法科大学院を脅かす存在は今後現れるのでしょうか。
すまねぇ、九大ロー。僕がふがいないばかりに、旧帝最下位に落としてしまった。
関関同立では同志社が頭一個抜けましたね。去年から実績を伸ばすようになってます。あれだけ学習指導やAAゼミが充実してるんだもん、フルで活かせば合格の力つきます。
中央大ローは駿河台に移籍して初めての試験となりましたが、ここ数年の低迷を覆す復権です。
母校、明治のローも、合格率が上がってます。法科大学院を専門職大学院の一部門に格下げ(?)して数年たったので、その効果が表れたのでしょう。

既習合格率

ここからは、募集を継続しているローに絞って、結果を見てみましょう。
募集停止ローを省いているので他の人の表と一致しないことがあり得ます。(全体欄など)(以下未修も同様)

これは、既習修了者全体の合格率です。令和5年のみ、在学中受験組と修了組がきっぱりわかれることになるので、こういう比較ができるのは今年度のみと思われます。
全体ランキングから既習・未修といった属性ごとにわけるとローごとの順序が入れ替わるので本当に面白いと思います(他人事)

未修合格率

未修については、以下のようになりました。

改めて・・ヘイロー、力及ばず、申し訳ない・・・!!
しかしまさか一人も受からなかったのは衝撃的すぎる。一緒に授業受けたあの子たち・・みんな頑張ってたのに。僕も頑張ったよ、僕なりに。
全体ランキングと比較してみると、法政・都立がTOPらへんに顔を出していますね。逆にここ数年TOPに君臨していた一橋が順位を落としています。京都大学は去年にくらべて躍進しましたね。

これでおわかりですか?
未修の合格ランキングってかなり変動するし、平均でも20%も受からないんですよ。
未修は留年率も高いし、司法試験も受かりにくいんです。
未修に行くのは本当に最後の手段にしましょう。

在学受験組(全体)

さて、今年度から始まりました在学受験組の結果を、見てみましょう。
今年が初めてなので、この結果はまさに新制度のリトマス紙です。
なお、出願者0人のロー(関学・金沢など)は省き、募集停止ローでも在学受験生がいるローについては掲載しております。



なんかもう・・どえらい!の一言です。在学中受験の人たちというのはロー入って1~2年しか費やしていないわけですよね。なのに合格に届くって、本当にすごい。馬力とか、、どうなってるんだろう。僕なんてもう6年目だぞ。

ここで一つ思ったことがあって。
今まで在学中受験がなかったころ、みんな予備試験受けてたでしょう。ワンチャン予備抜けを狙って。
でも短答を7科目やらないといけないので、短答で落ちる人が非常に多かった。在学中受験の解禁って、そういう予備短答は通らないけど論文受けさせたら受かりそうな人たちを受けさせるものだと思うんです。
予備短答さえ通っていれば受かってたかもしれない層がこれだけ眠っていたということですよね。

在学受験組(既習)

では、上記のうち既習の人たちがどれだけ受かったか見ていきましょう。
上の表で在学中受験出願者が0人のローは省いてます(以下未修も同じ)

筑波ローは、社会人のためのロースクールですので、筑波の既習が100%というのは、予備試験で通りきれなかった社会人受験生の救済となり得ていることを意味するものと思われます。
南山ローに関しては・・どなたか関係者教えてください。ローによっては、在学中受験のハードルを高くするところもあると聞きます。そのハードルを越えた人が司法試験に挑めるという点で高く出やすいのでしょうか。
それにしても・・入学して1年ちょいで結果出しちゃうってすごいね。

在学受験組(未修)

未修についてみてきます。

合計の位置がうまく入れれなくてもうこのまんまにします。
場所としては北大ローと慶應ローの間に入ります。
未修の在学中受験に関しては・・どういう人が出願するのかちょっと読めなかったです。
受験した皆さん、ナイストライでした・・!

修了組一発合格率(既習)

さて、在学中受験がなかったころは、卒業後一発目の結果が主にみられていました。
前述のとおり今年度まで在学中受験と修了組が分かれているため、修了組のうち一発合格した数についてみていきます。

こっちはちゃんと全体の欄が正しく挿入できた。なんだろう、関数の使い方ミスってるのかしら。

それにしても、大体のロースクールは3割を超えるので、やはり既習は強いですね。未修として長らく過ごす中で、ずっと既習と未修の違いって何だろうって考えてます。未修の合格率は2割行かないのに、既習は3割行く。
こういう統計を見ると改めて、未修は避けて既習に入るべきと思います

修了組一発合格率(未修)

未修のランキングと行きたいところだけども・・表を作成していてふと気づいたことがある。
出願者が少ない。ローの規模のわりに出願者が少ない。
たとえば九大ロー未修は、入学定員が15である。そしてだいたい10人が修了する。
以下、出願者数ランキングを掲載する。

おわかりいただけるだろうか。早慶ローですら20人前後の出願者しかいないのだ。二世代前の、未修が主流だったころローを経験した方からしたから隔世の念があるのではないだろうか。都立ローに至っては出願者すらいない。受け控えなのか、それとも修了できた未修生がいなかったのだろうか。
そして、ランキング自体にも、今年の異変が表れている。

僕も含め、九大ローの未修同期は一人も受かっていない。母校に恥をかかせてしまったという申し訳なさでいっぱいである。
ところが、未修合格者を一人も出せなかったローは、九大だけではなかった。おとなりの福大をはじめ、千葉・創価・日大・上智・南山・学習院・立命館と、かつてこれほど、しかも募集を継続しているローが合格者を出せなかったことがあっただろうか。これらの者は(僕も含め)一回目で受からなかった人として、来年以降に賭けなければならなくなる。
自分の力不足を棚に上げて言って本当にどの口が言うかという話ではあるが、在学中受験の解禁でしわ寄せを受けたのは、我々未修生なのではないか?今回の結果を受けて、そう思わざるを得なかった。
・・・しかし、1~2年で結果を出す人たちとの競争に負けてしまったのは、本当に、情けない話である。

思ったこと言っていい?

予備試験>在学中受験既習>一発目既習>在学中受験未修
…..
ローにいればいるほど、不合格になりやすくなるのではないか?????

得点分布図

今年の問題を解いた人たちについて、特典分布図を見てみたい。
皆さんおなじみの、TKC模試の特典分布図を模して作ってみた。

公法系


こうしてみると司法試験は偏差点で処理されるから相対評価ということがよくわかる。90点台~100点台に約1000人いる。
憲法も行政法もびっくりするような問題が出たが、180点とった人、どんなこと書いたんだ・・。
50点未満は116人いるが、法務省の最低ライン未満実数は53人とのことであり、これとの整合性が取れないでいる。

民事系

疲れた。省略。

刑事系


刑事系も、90点台がボリュームゾーン。100点に達すると、相対的に上位になる。しかし僕はここに届かなかった・・。

こうしてグラフにしてみると、50%を割るところにボリュームゾーンが来ることがわかった。
このことを意識して、来年こそ、リベンジしたい。

けど 今年にベストを 尽くしすぎて 来年それより 能力が伸ばせるような 未来が見えない。

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