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【悲報】潰れる農家の特徴〜どうして農業経営は失敗するのか〜

アグリビジネスパートナーの高津佐(こうつさ)です。
今回は『どうして農業経営は失敗するのか』というテーマです。
では、さっそく始めましょう〜

農業を辞めないといけない理由

では、早速本題に入っていきます。
まず、結論から言いますと農家さんが農業を辞めなければならない理由は、「お金がなくなるから」です。
お金がなくなり、生活ができない。だから農業を辞めなければならないのです。
高齢で離農する方もいらっしゃるかもしれませんが、しっかりと利益が残って儲かっていれば後継者がいると思いますので、農業を続けることができます。

一方で、同じ地域で同じ品目で販売先もあまり変わらないのにしっかり儲かって、生活ができている農家さんもいます。

お金がなくなってしまうと農業を辞めないといけなくなるので、お金を回すことを一番に考えて、農業経営をすることが大切になります。
これは、新規就農者にも10年以上農業経営をしている農家さん全員にあてあまること。
皆さんには、自分がしたい農業があるかもしれません。
でも、まずは農業を続けることを一番に考えて、農業経営の基盤ができてから、自分が挑戦したい農業にチャレンジしていきましょう。

お金を回すためにはどうしたらいいのか?

では、農業を継続するためにお金を回すためにはどうしたら良いのでしょうか?
それは、「農業経営の守りを固めること」が重要になってきます。
世の中には、「攻撃は最大の防御」という言葉がありますが、農業経営ではこの言葉は通用しません。
守りが疎かになってしまうと、失敗した時のリスクが大きすぎてお金が回らなくなってしまい、農業を辞めないといけい可能性もあります。
農業経営では、自分の行動が農業経営上「攻めの行動」なのか、「守りの行動」なのかを明確に分けて考えることが必要です。
攻めの農業経営をするのであれば、守りの部分をしっかりと準備をして攻めの農業経営をすることが大切です。
守りをしっかりと固めてから攻めの農業経営をしていきましょう。

攻めと守りとは?

では、攻めと守りの農業経営には何があるのでしょうか?
また、攻めの農業経営をするためには、守りの農業経営が大切になってくるので具体例をもとに説明していきたいと思います。

攻めの農業経営
 規模拡大、設備投資、規模拡大、自主販売、借入、単価UP

・守りの農業経営
 品質UP、反収UP、従業員教育、JA・卸売市場出荷、貯蓄

①規模拡大をする場合
規模拡大をするためには、品質UPや反収UPが大切になってきます。
品質や反収が低いのに規模拡大をしても上手くいきません。
自分が管理できないほどの面積や飼育頭数を増やすことは、生産量や品質が下がる可能性があります。
模拡大を考える時には、生産技術を向上してから規模拡大に挑戦していきましょう。

②設備投資をする場合
設備投資をするためには、品質UPや反収UPが大切になってきます。
今持っている設備で、十分に品質や反収が上がっていないのであれば、新しい設備投資をしたとしても、上手く使いこなすことはできません。
今の設備で、十分に品質や反収をあげてから新しい設備に投資しましょう。

③雇用を拡大する場合
雇用を拡大するためには、従業員の教育が大切になってきます。
雇用拡大をしたとしても、今の従業員の教育ができていないのであれば、新しく従業員を雇ったとして農業経営は上手くいきません。
従業員を雇用するということは、固定費がかかることになります。
利益を上げることができなければ、固定費がかかってしまい利益率が低下してしまいます。
最悪の場合赤字に転落してしまい、借入金が返せなくなり農業経営を諦めないといけないかもしれません。
従業員の教育は農業経営が上手くいくために必要なことになります。

④自主販売をして単価UPする場合
多くのビジネスで大切なことは、集客と販売です。
でも農業の場合は、集客や販売をしなくてもJAや卸売市場に出荷することで、販売に時間を掛けなくてもいい仕組みがあります。
自分が作ったものが、あまり時間を掛けずに売る場所があるということは、どれだけ経営にプラスに働くのか考えて欲しいです。
自主販売をするということは、いくらいいものを作ったとしても全然売れない可能性もあります。
JAや市場出荷の可能性を残しながら自主販売に取り組むことをお勧めします。

⑤借入をする場合
今、貯蓄が全然ないのに、借入が可能でしょうか?お金は返せるところしか借りれません。
つまり、借入をするためには、今、貯蓄があることが、大切になってきます。
借入は、税金を支払ってから残ったお金で返済をします。
農業経営には、天候のリスクもあるのである程度の貯蓄がないと借入をしたとしても、返済することができなくなる可能性もあります。


最後に

農業経営を継続するためには、攻めと守りの農業業経営が大切になります。
守りの部分をしっかりと準備した上で、攻めというリスクをとっていきましょう。
それをやる事によって、お金がしっかりと回って農業経営を続けることができます。
新規就農者も10年以上続けている農家さんも、攻めと守りのバランスをしっかりと考えた上で新しいことにチャレンジしてもらいたいと思います。

最後まで読んでお頂ありがとうございました。
皆さんの農業経営の参考になったら幸いです。

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