無視できの備忘録 #11
11月に上演する公演は昨年に上演する予定だったわけで台本もその時点であったがこうして、うんうん唸りながら台本を0から書いている。それがよいのかどうなのかはわからない。書く側のことで言えばもう用意できている台本使えばいいだけじゃん、で済むのかもしれない。
ただ、1役削ったりもしたのでそのままというわけにいかず、そしてその一役を削ることで諸々の関係性が破綻したため、書き直す必要があったという必要に迫られた流れにもよる。
昨年ハルナツ、本年セブポイと2作品の上演を行い今に至るが、1役削った上で、台本を0から執筆しており、恐らくセリフは全とっかえになっているはず。土台となる関係性や設定は数%は残っているとは思うが新しい作品を書き下ろしたとしか言えない状況である。一度書いたものを細部に渡って修正するだけでいいのであればこんなにも時間を要する作業にはならなかっただろう。まあ、ハルナツもリメイクの枠を大幅に越えて作り直した私としてはこうなることはセブポイの稽古時からわかっていたことだ。
まあ変わっていないこととしてはキャラ名は変わっていない、はず。企画したタイミングでセットした名前であれば、2019年のタイミングではこの名前で決まっていたと思う。
三原桜という名前が生まれたのはどういう経緯があったのかはもう覚えていない。ただ、名前を決める時によく見るのが年齢設定とその頃流行っていた名前とか、女の子につける名前ランキング10位みたいなサイトである。
桜という名前が決まった時、その対となるパートナーには同じ植物の名前にしようぐらいのことはあったような気もする。
ちなみに、桜と楓について、それって乃木坂46の遠藤さくらと佐藤楓から取っているのではと思われる人もいるかも知れないがそういう背景はまったくない。ただし、作品の中で楓が「でんちゃん」とか「でんじろう」とか呼ばれることがあればそれは佐藤楓がそのように呼ばれているところから拝借しているとだけお伝えしておこう。この愛称をつけたあの人のセンスは最強だったと言える。楓の「で」から発想されたとのことだが、普通そのアイデアは生まれない。
名前ということでいうと、大八木由愛という元詐欺グループのメンバーが出てくるが、「さぎ」と「やぎ」をかけたのは言わずもがなのこと。
あとは犀川という名字をもつ刑事が出てくるが、これは森博嗣作品のあのキャラから名前は拝借している。
しかしキャラの名前を決める時が一番つらいと言えば辛い。すんなり決まればいいが、、、
基本的には一度決めた名前はその後変えることはない。台本を書いている中で、名前と言動が一致しない事も起きなくはないが、普通どういう人間となりどういう行動をするかまでわかって名前をつける親もおるまい。そういうのは預言者の部類である。
今日の執筆作業としては書き終わっている数ページ分のセリフをどこかに入れられないかと探しに探していたが諸々書き直さないといけない箇所がでてきそうだったり、構成を考え直さないといけないなど影響範囲が大きいため、入れないという方向性で落ち着くかもしれない。落ち着くかもしれないが同様の場面は必要か模索する必要がある。台本を書く時間というのはこうして考える時間も含めて成立するのである。しかし文字を打たずに考えている時間が増えれば増えるほどに真綿で自分の首を締めるようなものなので考える時間はそろそろ減っていって欲しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?