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『対話型ファシリテーションの手ほどき』を読んで①
いつも,記事を読んでいただきありがとうございます。
私立高校で数学の教員をしている者です。現在,高校1年生の担任をもちつつ,反転授業,探究,業務改善,教員研修など,取り組みを行っています。教員になる前は,会社員として数年勤めていました。
昨日に引き続き,ファシリテーションについて。
最近はこのファシリテーションに関心があり,色々な本を読み漁っています。今,読んでいるのが
対話型ファシリテーションの手ほどき,中田豊一(2015),ムラのミライ
です。
そもそも,ファシリテーションの私自身の認識では
会議や研修の流れをスムーズに進行する
程度の認識でした。
この本で,ファシリテーションとは以下のように述べられています。
そして,その技能の核心は,ワークショップなどにおいて,参加者の気付きを「促す」ことにあると言えます。
これには,ハッとさせられました。
今まで受けてきた研修の中で,学びが大きかった研修では,ファシリの方に,多くの気づきを促されたような気がします。
さて,この本では一般的なファシリテーションの手法が述べられているわけではなく,ムラのミライ創始者の和田信明と,中田豊一 によって体系化されたメタファシリテーション(対話型ファシリテーション)について,詳細に述べられています。認定NPO法人ムラのミライのHP上では,メタファシリテーションを次のように定義しています。
ファシリテートする側が当事者に対して事実のみを質問していくことによって、当事者が思い込みに囚われることなく自分の状態を正確に捉え、そのことによって自分の経験知から課題の解決につながる示唆を主体的に得る過程を創り出す手法である。また、この手法はファシリテートする側が事実のみを訊くことによって自分が現在何を訊いているのか正確に認知すること、すなわちファシリテートする側のメタ認知(meta cognition)を促し、ファシリテーションの過程そのものの客観性とファシリテートする側と当事者とのコミュニケーションの効果を最大限に担保する。
https://muranomirai.org/meta-facilitation/
ポイントは,ファシリ側が「事実質問」に徹するということです。ついつい「なぜ(Why)」や「どのように(How)」と聞きたい所をぐっとこらえて,「いつ(When)」「なに(What)」「誰(Who)」「どこで(Where)」を使った質問に置き換えます。
なぜ,この事実質問が有効なのかという点について,また明日書いていきますね。
それでは,また。
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