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僕のハゲ日記 part 2〜雨の日の憂鬱〜

昔から僕は、天然パーマに悩まされていた。
雨の日は髪の毛がゴワゴワになったり
剛毛のためカラーリングの液が入りづらかったりしていた。
だから、きっと気付くのが遅れたんだ。


その日は雨。ボランティア先の体操クラブで
子どもたちと戯れていた。
そんな中、突如降り出した雨に、
子どもたちはキャーキャー雄叫びを上げていた。
僕もだ。楽しかった。


そしてその日、体操クラブを退会する子と
写真を撮ろうということになった。
「最後かー!また会おなー!!」
といつになく感傷的になりながら、
僕はその子とあいさつをしていた。
「2ショット撮る?」という声に、
半ば嬉しさを覚えながら、写真に写る僕。


しかし、悲劇は起こった。
その子が帰った後のことだ。
写真を見た僕は絶句した。
「・・・え?ハゲて…る?」
雨のせいで、バーコード状になった前髪が
おでこにペッタリ張り付いていた。


他のボランティアメンバーは
その問いを否定してくれなかった。
「雨の日は気をつけな!」という言葉が、
僕の胸にのしかかった。しんどい。

現実を受け止められなかった僕は、
その子との写真をそっと消去した。
思い出よりも、自分の心を大切にしたのだ。
防衛反応だった、と今では思う。


そんな僕は、雨が嫌いになった。
見たくない僕の姿を映し出す雨。
見せかけの姿を洗い流す雨。
僕は、雨が大嫌いだった。


そんな絶望に打ちひしがれる僕は、
ある決断をしようとしていた…。
(続く)

(またまたCanvaの絵をいただきました♪
 ソエジマケイタさん、ありがとうございます♪)

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