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世界陸上ブダペスト総括①

こんにちは!
羽原です!

このnoteでは好き勝手に自分の感想を書いていこうと思います。

今回から毎日、8/19〜8/27まで開催された世界陸上ブダペストについて総括していこうと思います。
(超個人的な見解なので広い心でお読みいただけると嬉しいです)

それでは行きましょう!
世界陸上ブダペスト総括①

1日目 競技スケジュール(時間は日本時間)
15:50男子20km競歩
17:30男子砲丸投予選AB
17:35七種競技①100mハードル
18:05混合4×400mリレー予選
18:35男子3000m障害予選
18:47七種競技②走高跳
19:00男子ハンマー投予選A
19:25女子走幅跳予選AB
19:35男子100m予備予選
20:15女子1500m予選
20:45男子ハンマー投予選B

26:02男子1500m予選
26:05七種競技③砲丸投
26:09男子円盤投予選A
26:37男子三段跳予選AB
26:43男子100m予選
27:28七種競技④200m
27:35男子砲丸投決勝
27:40男子円盤投予選B
27:55女子10000m決勝
28:49混合4×400mリレー決勝

僕が注目した競技を総括していきます。


①男子20km競歩

直前の雷雨の影響で当初の開始時間から2時間遅れて開始された20km競歩!

山西選手の日本選手史上初となる3連覇が期待されましたが、結果はスペインのマルティン選手が初優勝!

3連覇を目指した山西選手は24位、前年の世界選手権銀メダルの池田選手は15位
日本勢最上位は初出場の古賀選手の12位でした。

レースは序盤から池田選手が独歩状態となりましたが、15キロ地点で優勝したマルティン選手に追いつかれるとそのまま順位を下げてしまう形に、、
一方の山西選手は最初からあまり見せ場のない状態で順位を上げることができずフィニッシュという感じでした。

個人的な感想としては池田選手は山西選手に勝つために前半から飛ばした結果、山西選手が上がって来ず
そのまま池田選手が体力切れで日本勢が振るわなかったと言う印象ですね。

確かに期待された結果とはいきませんでしたが、僕はこの順位から日本競歩が弱くなったと言うのは尚早だと感じます。
これは選手の力が落ちたと言うより、日本人選手の戦略ミスのような印象が強く、まだまだパリオリンピックまでに挽回可能な差だと感じます。
なので、日本競歩のオリンピックへの逆襲に期待ですね!

②男子3000m障害予選

メダルや複数の入賞が期待された男子20km競歩が入賞も逃すという大波乱からスタートした日本勢。

この少し悪い流れを変えてくれたのが1組に登場した青木選手ではないかと個人的には思います。
青木選手は現在アメリカを拠点に練習を積んでおり、今期さらに力をつけてきたイメージでしたが決勝進出までは個人的には想像できておりませんでした(申し訳ございません)。
いい意味で予想が裏切られたというような衝撃と感動で日本選手団を鼓舞してくれたような感覚でした。
また、3組に登場した三浦選手は今季ダイアモンドリーグ(以下:DL)で海外を転戦した勢そのままに余裕の着順通過(組4着)で決勝に進んでくれました!

この3000m障害で日本勢が決勝に進むのはなんと20年ぶりの快挙!!

複数人が決勝に進むのは初でした!
個人的に、青木選手の走りが印象に残った3000m障害でした!

③女子走幅跳予選

直前のアジア選手権で日本記録となる6m97cmを記録して今シーズン世界5位の記録を出していた秦選手に注目が集まった女子幅跳び!

注目の秦選手は3回ある試技の内1.2回目でファールになると3回目では記録を残したものの6m41cmと上位12名まで進出できる決勝まで進むことができませんでした。

決勝進出ラインが6m61cmであったことや8位入賞のラインが6m62cmだったことからも、秦選手本来の跳躍なら可能なラインだっただけに悔しい結果となりました。

個人的に跳躍種目、特に予選では1回目をファールしてしまうと余裕がなくなってしまうためなかなか試合試合のリズムを掴みにくいのかなと思いました。
秦選手のSNS内で「DLなど海外転戦をパリまでに行う」とのことなので来年のパリに向けてこの悔しさをぶつけて欲しいですね!

④女子1500m予選

日本からは田中選手と後藤選手が出場した女子1500m予選。
世界記録保持者のキピエゴン(ケニア)とかの種目ドーハ大会金メダリストのハッサン(オランダ)の対決に注目が集まりました。

田中選手は1組でハッサン選手と同じレースを走りました。
終始ポジション取りが上手く、ラスト1周で6着まで順位を下げてしまいましたが準決勝の進出ラインである組6着をできたのはよかったかと思います。記録としてはSB(シーズンベスト)で悪くないかと。
ただ、本人が大切にしてきたラスト1周を60秒で行く、ということが達成されず少し不安も残る予選になってしまったと感じます。

3組に登場した後藤選手は最初から集団の後ろに位置し、勝負に参加できていないと感じる走りだったと思います。
ただ、世界陸上で自己ベスト(4分09秒41)に迫る走りをできたということは後藤選手の強さだと思いました!

⑤女子10000m決勝

エチオピア勢がメダルを独占した女子10000m決勝。
今大会初めてのトラックの種目の決勝種目となりました。
ラスト一周までスローペースで15人前後が残った戦闘集団。
壮絶なスパート合戦の末、2021年の東京オリンピック5000m.10000mの金メダリストハッサン選手(オランダ)がラスト100mで先頭に!
そのまま逃げ切るかと思われましたが、ラスト15mで足がもたれて転倒。
ツェガイ選手(エチオピア)が優勝という幕切れになりました。
ハッサン選手の転倒と、のちに解説するボル選手(オランダ)の転倒
2人の転倒が相まって、大会初日は「オランダの呪われた日」と言われるようになります。
また、この女子10000mでは日本から廣中選手、五島選手が出場。
廣中選手が見事7位入賞となり、今大会日本勢初めての入賞となりました。
春先から故障が原因でギリギリで代表に滑り込んだ廣中選手が大舞台でのピーキング能力の高さを遺憾なく発揮し見事な7位。
これまでと違い、「ラストで勝負する」という言葉の通りスパート合戦でもその力を発揮した素晴らしい走りでした!

⑥混合4×400mリレー決勝

アメリカvsオランダの戦いとなった混合混合4×400mリレー決勝。
結果はアメリカが3:08.80の世界新記録で優勝!
絶対的エースであるボル選手をアンカーに置いたオランダはアメリカとラストまで激しい競り合いをしたもののラスト15m地点でボル選手が転倒&バトンを落としたことにより失格となってしまいました。
直前に行われた女子10000mのハッサン選手の転倒と相まって「オランダの呪われた日」と言われました。
「ボルで始まり、ボルで終わった世界陸上」と言われるほど今大会で大活躍したボル選手。
その初日はほろ苦いものになってしまいました。

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