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働きかたについて考える

ウェブ制作のフリーランスとして働いてはや17年。
ここに到るまでの仕事の変遷を綴るマガジン、第16回です。

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もうどこで終わりにしたらわからない状態なので、本日でこのマガジンも最後にしようと思います。

さて、フリーランスという働きかた。
これから増えて行くのでしょうか。

アメリカでは3人に1人がフリーランスだといいます。
すごいですよね。

日本ではフリーランスというと不安定で、収入も少なく、未来もない、みたいに考えている人も多いのではないでしょうか。
基本、組織に入ることが前提という感じがどこかありますよね。

でも、僕はフリーランスの方がメリットが多いと考えています。
僕は数年前に実は会社員になったことがあるんですね。
仕事を振ってくれていたウェブ制作会社の社長に、来ないかと言われ、三十代後半だった僕は、これからずっと一人でやることに不安があったこともあり、組織を勉強させてもらおうと思って入ったのでした。

でも、1年でやめました。

かなりブラックで、寝れないし、家に帰れないし、それで前より収入が下がるとは、どういう罰ゲームだ、と。

勉強になった面もあります。
なぜブラックな企業が生まれるのか。経営者の資質というものもありますが、何よりもクライアントの突き上げがきつかった。
大企業であるほど、上司に説明するための無駄な資料作りやら、報告書の作成などを求めてきて、本質とは違うところにかかる時間がかかりすぎました。
それがコストとして見合えばいいけれど、そんなところでぼったくりあっても生産性など上がらないわけです。

当時2歳の娘に会えないのも、なんとも寂しいものでした。

1年でやめてどうしたか。
事務所は引き払ってしまっていたので、また自宅から何もないところからの再スタートです。

でも、僕には法人という枠がありました。
細いけれど繋がってくれていたお客さんもいた。
そういったお客さんが助けてくれたのです。

そしてまた少しづつ広がって行きました。

そんなにたくさん働く気はありませんでした。
保育園の行事にはほとんど参加したんじゃないかなぁ。
(そんな娘も春に小学生になりました)

それでも収入は、そのブラック企業で働いているときより、多少多くは稼げているのです。
時間を自由に使える上でそういう結果になるというのは僕としてはかなり大きい。

もう、僕は組織に属することはないなと思っています。

ただ、気をつけなければいけないのは、逆に無限に働けるということです。
誰も抑制してくれない。
自分でコントロールしなくてはいけない。

クライアント選びが重要です。

最近、僕は変なクライアントに捕まってしまい、詰められ詰められ、半鬱状態にまできた感じだったのです。
しかもそれが、前から憧れていた会社からの仕事だったので、外と内の違いをまざまざと見せられ、目が覚めた感じがあります。
この仕事が終わったら、もう二度とこの会社とは仕事しないでしょう。

嫌なクライアントは切る。
付き合いたくない人とは付き合わない。
それができるのも、フリーランスのいいところですね。

これまで、捨てる神ありゃ拾う神あり、というのを、まざまざと実感してきました。
新しい出会いを得るためにも、嫌なクライアントは切った方がいいです。
以前は、仕事がなくなる恐怖から、そんなことは考えもしなかったけれど、去年や今回の体験から、嫌な思いをしてまで体を壊しそうなほど働くのはアホだと心底思うようになったのです。
でも、本当にクライアントを切る覚悟を決められるようになったのはここ最近ですね。

でも、無限の自由があるかというと、そうでもないかもしれません。
(組織に属すよりかは、はるかに自由ですけれど)

やはりお金を稼ぐためにやりたくない仕事もやることになるでしょうし、クライアントから無茶難題をふっかけられても、交渉は自分でやらないといけない。

どうやったらもっと自由に働けるようになるのでしょう。
それにはやはり自ら仕事を生むしかないのだと、改めて思い始めています。

まず、今の仕事が終わったら休みます。
ほんと疲れました。
もうあの会社の商品は買わんぞ!
(今まで嬉々として買っていたのになぁ)

とまぁ、この最後の投稿からフリーランスの雰囲気を感じとっていただけると嬉しいです。

ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

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