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ついにフリーランスになる

ウェブ制作のフリーランスとして働いてはや17年。
ここに到るまでの仕事の変遷を綴るマガジン、第12回です。

そのウェブ制作会社で働いて1年半ぐらいがたったころ
(どうも僕はこのぐらいのスパンでしか組織では働けないようです)
僕の粗が出始めました。

初めはすごく仲良くなれるのだけれど、馬が合わないとすぐダメになる。
その差が激しいのです。

社長ともかなりうまく行っていたのに、だんだん険悪な仲になっていきます。
何が原因だったのか。
求人サイトを変にリニューアルばかり繰り返すからか。
まぁ、単純にこの求人サイトがうまくいっていなかったからということなのでしょうけれど。

会社に入る前にちょいちょい入っていたフリーの仕事も少しずつ増えてきていました。

これなら、多分、フリーになった方がもっと稼ぐことができる。
そんな予感が日に日に大きくなっていくのでした。

また、僕を紹介してくれた友人の知人も僕の苦手なタイプでした。
この人ともどんどん関係が悪化してきていました。

なにが最終的な決め手か忘れましたけれど、僕は辞めることを決心したのでした。
僕は次の年の春に、結婚することが決まっていたのにです。
会社にいるリスクより、フリーランスになるリスクを選んだのした。

社長には引き止められましたが、僕に迷いはありませんでした。
さっさと自由にしてくれ、そんな感じです。
辞めても同じ給料を払うから、求人サイトのメンテナンスをしばらく続けて欲しいという条件のもと僕が会社から離れることが決まりました。

最終出勤日は2001年9月11日。

そう、アメリカで同時多発テロが起きた日だったのです。

仲の良かった同僚に送別会をしてもらい、駅のホームで帰りの電車を待っていた時、僕の携帯に聞きなれない着信音が鳴りました。
どういう仕組みかわかりませんけれど、一斉ニュースとして同時多発テロの情報が流れてきた、そんな感じでした。

家について、すぐにテレビをつけます。
現実の世界とは思えない、衝撃の映像が繰り返し流されます。
僕はそれを見ながら、
あぁ、これからどうなるのかなぁ、と不安を抱えて朝を迎えたのでした。

続く

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