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太陽の王子 ホルスの大冒険

自分の中の悪を人は見ないようにして生きている。
正直向き合いたくないだろう。
なぜなら苦しいからだ。

しかし、それに向き合わないと、その悪が出てきたときにコントロールができなくなる。
その悪を客観視し、手なづけることができるようになるのが理想だ。
ただ、それはそんなに簡単なことではないのである。
その悪の存在を認めることすら難しいのだから。

でも誰にでも悪はある。
だから悪があるのがいけないのではない。
悪をどうコントロールするかが重要なのだ。

自分の中の悪の存在を認め、悪と向き合い、悪をコントロールする。
そんなことができるのだろうか。

なんてことを思ったのは、「太陽の王子 ホルスの大冒険」を見たからだ。
高畑勲監督のお別れの会のニュースを見て、原点を見たくなった。

初めて見たけれど、素晴らしい作品だった。
悪をテーマにした映画だと思った。
ヒロインである悪魔の妹ヒルダの存在が秀逸だった。
高畑勲監督の人間への洞察力は、初めからすごかったのだなぁ。
このとき、高畑監督は33歳。
驚異的だ。
深い作品だった。

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